2011年10月13日(木)、内閣府の地域活性化推進室を経由して派遣された食育に関する専門家との会議に参加するため、派遣依頼をしたNPOの活動拠点となっている新潟県魚沼市の旧福山小学校に出かけた。 ちょうどNPOが作っている魚沼コシヒカリの収穫が終わったところで、校庭にハザ架けされた稲が干してあった。 魚沼コシヒカリの天日干しされた米の美味さは、食べた人にしかわからない美味しさである。 もう30年くらい前になるが、旧守門村(現魚沼市)の民宿で食べた天日干しのコシヒカリは絶品であった。 おかずなんか何もなくても、ご飯自体が美味しくておかわりしたくなる。 NPOの話では、ほとんどが予約で東京に送られるという。 値段も10㎏で8,000円くらいらしいので、普通の米の2倍以上である。 確かに高いが、この味を知ってしまうと今までの米の評価が変わってくるに違いない。 しかし、違いが分かってもいつも食べられるわけではないので。 知らない方が幸せかもしれない。 今回の話にも出たが、食育では「子供たちに本物の味を教えることが大切だ」という。 フランスでは小学校で味覚に対する教育を徹底的に行っているらしい。 農業に誇りが持てる国は、子供の時から食にこだわりを持たせる教育をしているようだ。 日本での食育が一時のブームで終わってしまわなければよいが…。
〈旧校庭に天日干しされているハザ架けの稲。 なつかしい匂いがする。〉
〈この里山とハザ架けの風景は日本の原風景である。〉
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