平和への希い392 世界でいちばん貧しい大統領

平和への希い392　戦後７１年　
　　　世界でいちばん貧しい大統領　　　2016.4.11.

ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領が、『ホセ・ムヒカ世界でいちばん貧しい大統領』（角川文庫）
出版記念で来日し、東京外国語大学（東京・府中市）で講演したニュースを見ました。
若い時、世界を変えるために戦ったが変えられなかった、そして１０年以上牢獄に入れられた経験
を持つムヒカ氏が、学生たちに語った人生訓。

１.消費主義に支配されるな
無限にモノを欲しがる欲こそが、「貧しい」ということ。モノを買うために、お金を稼がねばならなく
なり、長い間、お金のために縛られて、自分のための自由な時間がどんどん減ってしまう。
本当に必要なモノだけを買うこと。
２.歩き続けよ
人生で最も重要なことは勝つことではなく、歩き続けること。何回転んでも、打ち負かされても、
立ち上がり、新たに何かを始める勇気をもって歩き続けること。
３.同じ志を持つ仲間を見つけて闘争せよ
同じ不満を持つ仲間を見つけ、仲間を集め集団を作って主張すれば、大きな力ではなくても
社会に意識を植え付けることができる。
生きている限り、他者との衝突は避けられない。大事なことは、コンフリクト（衝突、闘争）を起こ
さないことではなく、どうやってコンフリクトを解決していくかということ。
４.自分の利己主義を抑えよ
すべての生命は、自分を守るためにエゴイズム（利己主義）を持っている。でも、人間は一人で
生きて行けない、必ず他者を必要とする生き物。
他人に勝つために戦うのではなく、自分自身の心の中にあるもののために戦うこと。

収賄、賭博、愛人、麻薬など、欲望渦巻く人間世界で『身の程』の大切さを守らないと、個人の破滅、
ひいては、国同士の戦争、テロに繋がってしまい、人類の破滅に通ずるということを教えてくれている
ように思います。

４月１１日は。「今日は何の日？？カレンダー」より。
メートル法公布記念日(通産省)、ガッツポーズの日

▲ナポレオンが退位宣言に署名する(1814)
▲江戸城、無血開城して政府軍が入城。徳川慶喜は水戸へ向かう(1868)
▲改正度量衡法が公布され、法律によりメートル法を使用することが
　定められる(1891)
▲ボクシングの世界ライト級タイトルマッチで挑戦者のガッツ石松が8回KO勝ち。
　両手を挙げて勝利の喜びを「ガッツポーズ」(1974)
▲ハレー彗星、76年ぶりに地球大接近(1986)▲川崎市の竹林で１億円余発見される(1989)

誕生花：はなしのぶ (Blemonium Coeruleum)　　　花言葉：来てください