昨夜、夕餉の支度ができたので食卓についた。
どんぶりに煮込みうどんのようなのが入っていたので「うどん?]」
と聞くと妻は「ほうとうよ」と答える。
うどんは幅広できしめんのようにひらべったい形をしている。
味噌仕立てである。
ごぼう、しいたけ、白菜などの野菜と鶏肉が入っている。
山梨などで食べられるほうとうにはたしかカボチャが入っていたと思った。
だが、カボチャは中に入っていない。「これを入れて」と妻。
見るとカボチャの煮つけが器に盛り付けてあった。スーパーで買ったやつだ。
「カボチャはトッピングか!」と私。
うどんをすすりながら「私はほうとう(放蕩)息子じゃないよ。こうこう(孝行)息子だ」
と下手な冗談を言う。
妻も落語が好きなので放蕩息子のことを知っているから笑いながら
「若旦那じゃないんだ」と返してきたので二人で笑った。
秋田の酒「高清水」の熱燗が山梨のほうとうに良く合う。
体がやさしくあったまってくる。