知り合いの紹介で、近所の「年末に第九を歌う会」に試しに入ってみましたw
合唱団だけの練習というのはすでに終わってしまっていました。
だからボクの練習初参加はいきなりオーケストラとの合わせ(ソロ歌手なし)でこりゃ~一大事。
指定された合唱用楽譜と、ソニーの第九カラオケCDを早速買って、2週間自宅で自習しまくりました。
学校の勉強ではこんなに集中したことないですww
部屋とか風呂とかボクがあらゆる場所でヘッタクソな大声で歌いまくるもんだから
家族はチョーうるさがってたけど、芸術活動には多少の犠牲はしかたないのです。
合唱団は軽く100人を超える大所帯で(平均年齢50~60才くらい?)、
ボクは性格悪いのに最年少テノールということでみなさん優しくしてくださいました。
【とりあえず練習後の感想】
・聴くのと歌うのでは大違い!
・ベートーベン様はこれを本当に一人で作ったのか!? 今更ながら超人感ジワジワ
・生まれて初めてオーケストラの後ろで歌えて興奮しまくり。
クールを装うのに苦労しましたが、とてもじゃないけどまともに声出せんわ~。単独誤発射の恐怖も大きいっす。自分だけ間違えて先に声出してしまい自分でビックリしてから恥ずかしいので下向くとかえって目立つんす
・自分はいままでドイツ語の歌詞の内容ほとんど知らなかったし第九のこと何にもわかってなかったことを反省すますた。
それにしても『友達がひとりもできない奴は泣いてこの喜びの輪から出てけ』とか。。ヒドっ
・いわゆる「Xファイル和音」の2度目を合図に一斉に席から立ち上がるんだけどその後、歌唱登山病での20分立ちっぱなしってキツいわ。
・すべての第九CDがウマすぎて輝いて聞こえるようになったんだわ!
中でも練習用に推薦された、ワーグナー編曲のピアノ+合唱版の演奏(鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン)には絶句しました。特に半音のぶつかりの美しさとフーガの良い意味での軽さ。第九ってこんな色気あったっけ?
【発見・疑問】
・「君は首が短いからテノール」って指揮者に断言されてショック。長いつもりでいたのに。首は管楽器と一緒だそうで。。
・第九にテノールが上と下のパートに分かれる部分があるってのを初めて知った。
・自宅練習のときは喉に力いれて無理にオペラ歌手のようにア~~~って
ビブラートきかせまくりの震え声で練習してたんだけど
実はそれって全然ダメで、口の奥のほうの容積をなるべく広げてアクビっぽく頭全体を楽器のように響かせるのが良いらしい。
・母音を音符に乗せなきゃいけないので子音は音符の前に発音しとけ、ってのが頭で理解できても実際にはでけへん。
・ドイツ語の発音はドイツの爺さん婆さんの昔ながらの発音と、若者の英語っぽい発音があって
(例えばVaterの「ファーテル」と「ファータ」)
もちろん歌うときはどちらかに統一したほうがキレイに響くんだろうけど
ミックスされたら、それはそれで老若男女が一緒に力を合わせて歌ってる感が出てヨイらしい。(by バーンスタイン?)
・しゃべり言葉では問題ないが歌の世界でのみ伸ばす母音の発音がわからん
例えば定冠詞 der は通常の短い発音のときは「デル(デア)」だけど長い音符だと「ディール(ディーア)」になるってホント?
ちなみに "Diesen Kuß der ganzen Welt!" の der は
フルトヴェングラーの例のバイロイトのCD(1951)では「デール」
2012年12月録音のヤンソンスとバイエルン放送響の最新盤では「ディール」。 明らかに違います。。やっぱし新しいほうがええの?
・何回やってもうまくいかないところ(百回練習せんとあかんわ)
1.631-632小節 Ihr stürzt nieder の発音・音程
2.最も難しいとされる647小節からドッペルフーガの前まで。音ハズすと現代音楽みたいに響く
3.795小節のDeine Zauber の入るタイミング
4.合唱最初のFreude!(喜びよ!)の顔が憎悪に満ちてる風に怖すぎるので喜んでるふうに歌え。。
まあ、こんな些細なことにこだわっても日本人アマチュア合唱団の発音なんてどうせ最初から最後までドイツ人からしたらメチャクチャなんですよね?
ここは開き直って大和魂で勝負やっ!なんのこつ
ちょっと卑屈になっちゃいましたが
まずはN響、最終的にはウィーン・フィル(ベルリン・フィルでも全然構わないです)との共演目指して頑張ります~♪