アサヒグラフ別冊「映画と演芸」昭和33年3月25日号によると、労音(東京勤労者音楽協議会、当時会員7万人)のバックアップで二期会と藤原歌劇団が2ヶ月にわたって「マダム・バタフライ」を31回上演したということです。
↑ 第1幕より。
当時の二期会と藤原歌劇団の主役を洗いざらい繰り出しての上演で、結果的に日本のオペラ界の代表者たちの競演になった、と記事にはあります。
以下の画像は6組の蝶々さんとピンカートンです。上から順に第1幕の「愛の二重唱」、第2幕第1場の「ある晴れた日に」、第2場の「さらば、愛の巣」。
【二期会:4組】
柴田喜代子(しばたきよこ、1924-2005)
柴田睦陸(しばたむつむ、1913-1988) ご夫婦での出演。↓
大熊文子(おおくまふみこ、1918-2003)
堤温(つつみすなお)↓
毛利純子(もうりじゅんこ)
島田恒輔(しまだつねすけ)↓
伊藤京子(いとうきょうこ、1927年生まれ)
渡辺高之助(わたなべたかのすけ、1919-2003)↓
【藤原歌劇団:2組】
砂原美智子(すなはらみちこ、1923-1987)
宮本正(みやもとただし、1919-2014 宮本文昭氏の父)↓
大谷洌子(おおたにきよこ、1919-2012)
藤原義江(ふじわらよしえ、1898-1976)↓
。。。二期会も藤原歌劇団もお互い負けないように頑張ったでしょうね!(ただ、キャストを変えたとはいえ、31回も上演して飽きなかったんでしょうか?)
ところで画像だけで声は聴けないけどどの蝶々さんがお好みですか?やっぱり可憐な蝶々さんがいいですね~