『東京大学音楽部管弦楽団60年史 1920-1980』を読みました。東大のオーケストラって歴史が長いんですね!
↑ 1921年(大正10年)12月10日・11日、上野公園東京音楽学校奏楽堂での第2回演奏会(オーケストラとしては第1回)。
このときは外部からのエキストラ9人を含めて43人のメンバーで、ロザムンデ序曲、ジュピター交響曲の第1楽章その他を演奏したそうです。
指揮・瀬戸口藤吉(1868-1941)、独唱・沢崎定之(1889-1949)。
↑ 1936年(昭和11年)11月26日、第24回定期(日本青年館)。
下総皖一作曲の三味線協奏曲。珍しい!三味線は稀音家四郎助。指揮は長井維理。
↑ 1966年(昭和41年)1月16日、第51回定期(東京文化会館)。
このときの指揮者でもある早川正昭作曲の木琴協奏曲。木琴は横手祐二。
↑ 1971年(昭和46年)1月24日、第56回定期の第九(渋谷公会堂)。だんだんと規模が大きくなってきましたね。
大川隆子(S)、矢野恵子(A)、藤沼昭彦(T)、原田茂生(B)
合唱は東京大学音楽部コールアカデミー、清泉女子大学コロ・オルキデア、東京合唱団。
↑ 1975年(昭和50年)1月15日、第60回定期(東京文化会館)。
英雄の生涯。早川正昭さんがラデツキー行進曲風にこっち見すぎ?(Wie schön という歌を、聴衆と一緒に歌うのが慣例だいうことです。コメントをくださったかた、ありがとうございます。)
↑ 1980年(昭和55年)1月19日、第65回定期(東京文化会館)。
とうとうマーラーの「復活」。常森寿子(S)、志村年子(Ms)
東京大学音楽部コール・アカデミー、東京六大学合唱連盟(有志)、日本女子大学合唱団、東京女子大学コール・コンセンティオ、東京家政大学フラウエンコール。
以下、指揮者早川氏自身によるコメントです。
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東大音楽部創立60周年を記念して、大曲、マーラーの交響曲第2番「復活」をメイン・プログラムとして演奏した。東大オケの第65回定期演奏会は、指揮した私が言うのもおかしいかもしれないが、かなりの成功だったと思う。第60回定期にとり上げた「英雄の生涯」が、成功だったあと、一年おきに、マーラーの第5、第6、そして今年の第2と、大曲主義がここに極まった感があるが、200名以上の部員をステージに乗れるようにするためには他に良い方法がないわけである。
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。。。ちなみに東京大学音楽部管弦楽団のホームページによると現在、部員は130名だということです。200名というのは合唱団込み?