チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

1956年の東京交響楽団リハーサル風景(中村立行氏撮影)

2016-11-19 22:11:06 | 日本の音楽家

『日本カメラ』1956年4月号に東京交響楽団のリハーサル風景の写真が掲載されていました。撮影したのは写真家の中村立行氏(なかむらりっこう、1912-1995)。



定期演奏会の前日である1956年1月18日(水)の午前10時から2時間半のゲネプロ。場所は芝公園内の東京交響楽団の練習所。

指揮は上田仁(うえだまさし、1904-1966)氏、コンサートマスターは黒柳徹子さんのお父さんである黒柳守綱(1908-1983)氏。ベートーヴェンの交響曲第4番を練習中の写真だそうです。

 


↑ 1月だから寒かったんでしょうね。

 


↑ 雰囲気がイキイキと伝わります。

 


↑ ピアノは室井摩耶子さん。寒そうだけどこの場にいたい。

 


↑ Nikon S2で撮影する中村立行氏。

。。。情報を追加していきます。


マーラー交響曲第3番・日本初演(東京音楽学校、1935年)

2016-11-19 00:27:07 | 日本初演

【2015年10月6日の記事に別の画像を追加しました。】

マーラーの交響曲第3番全曲日本初演の画像です。

1935年(昭和10年)2月16日土曜日、日比谷公会堂。クラウス・プリングスハイム(Klaus Pringsheim, 1883-1972)指揮、東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部)のオーケストラ第74回定期演奏会。アルト独唱(おそらく指揮者の正面の白い服のひと)は誰だったのでしょうか。

マーラー3番って演奏時間は長いし編成も大きいしで日本初演は戦後のことかと漠然と想像していたんだけど、戦前だったとは。。プリングスハイムと芸大、すごい! プリングスハイムはマーラーの弟子で、ベルリン・フィルとマーラーの交響曲全曲演奏を行った(8番と9番は実現できなかった)という人なのでマーラー直伝の3番初演だったわけですね。

ちなみに第5楽章(ビム・バム)だけに関しては1931年5月7日(木)に近衛秀麿指揮新響+鈴木乃婦子らによって日本初演されています。

ところで上の写真で一番印象的なのは女声合唱の人たちが紋付袴なこと。威圧感があってヨイのですが、音を吸収しちゃいそう?

(『東京フィルハーモニー交響楽団八十年史』、『サントリー音楽文化展’89マーラー』より)

 

(追記)

シンキャウ社『楽苑』創刊号(1935年4月号)に、違う角度からの写真がありました。説明には「東京音楽学校合唱団」とあります。

アルト・ソロは平原寿恵子(ひらはら すえこ、1907-1993)さんでした。