チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

第2回「サントリー1万人の第九」のVIPたち(1984年)

2015-10-13 00:09:45 | 第九らぶ

フォーカス誌1984年12月14日号より、1983年から始まった「サントリー1万人の第九」の第2回の様子です。



1984年12月2日、大阪城ホール。山本直純指揮・大フィル、関西フィル、京響の混成オーケストラ。

合唱団前列には各界のVIPたちの顔が並んでいます。

左から
陳舜臣(作家)
清水貞保(メルボ紳士服社長)
小笠原暁(芦屋大学教授)
石原幸男(国光製鋼社長)
蝋山昌一(大阪大学教授)
宇野収(東洋紡績会長)
服部勝(日立造船会長)
黒田靖之助(コクヨ副社長)
加藤禮次(レンゴー会長)
冨樫英一(塩野香料副社長)
柴田南雄(作曲家)
佐治敬三(サントリー社長)
朝比奈隆(指揮者)

朝比奈隆さんも合唱団に加わっていたんですね。

。。。大企業の社長さんたちが前列で歌う第九に若干の違和感??


マルタ・アルゲリッチ、長女と来日(1984年)

2015-10-08 22:28:49 | 来日した演奏家

アルゲリッチ5度目の来日公演のときの、長女とのツーショットです(『フォーカス』1984年11月16日号)。



アルゲリッチの3人の娘の父親がそれぞれ違うのは有名な話らしいですが(そのうち二人はシャルル・デュトワとスティーヴン・コヴァセヴィチ)、写真の娘さんはもしかして日本人とのハーフ!?

。。。と一瞬思ったんですが、残念ながら違いました。ヴァイオリン、ヴィオラを弾くリダ・チェン(Lyda Chen)ちゃんのお父さんは上海生まれの指揮者・作曲家、ロバート・チェン(Robert Chen)という方でした。

(追記) 間違い(人違い)を訂正しました。シカゴ交響楽団のコンサート・マスターとは別人でした。沼辺信一様、どうもありがとうございます。


マクシム・ショスタコーヴィチ・4度目の来日(1984年)

2015-10-07 20:29:12 | 来日した演奏家

『フォーカス』誌1984年3月30日号より、ショスタコーヴィチの息子・マクシム(1938年生まれ)4回目の来日時の画像です。



左から美智子妃殿下(当時)、神谷郁代、(不明)、マクシム、皇太子殿下(当時)。

東京・昭和女子大人見記念講堂でショスタコーヴィチの交響曲の他、神谷郁代さんのピアノでチャイコフスキーの協奏曲等がマクシムの指揮のもと演奏されたということです。

マクシムは亡命の翌年、日本の「国際難民奉仕会」の招きで3度目の来日を果たしているそうで、この4回目も同会の慈善演奏会のための来日だったようです(ノーギャラ)。

皇太子殿下とは「お互い、偉大な父を持つと苦労しますね」と話されたとか、話されなかったとか。

父・ショスタコーヴィチはとうとう来日しませんでしたが、息子さんは何度も日本に来てくださってうれしいです。


諏訪根自子、23年ぶりの復活リサイタル(1983年)

2015-10-05 23:05:32 | 日本の音楽家

『フォーカス』1983年10月14日号より、同年9月28日の諏訪根自子さん63歳、23年ぶりのリサイタルの画像です。

↑ 場所、ピアニストがどなたなのかを調査中。

諏訪根自子さんは、1960年春の日比谷公会堂での演奏会を最後にステージを去り、結果的に引退したような形になっていました。さらに1968年には東大教授の大賀小四郎氏と結婚、翌年同氏と渡欧したため、日本で再びステージに立つ可能性はますます小さくなっていたといいます。

ところが1981年11月にバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」のレコードを発表(根自子さん自身はこの「私家版」の市販には消極的だった)、売れ行きが良かったことが彼女を23年ぶりのリサイタルへと踏み切らせたらしいです。

。。。根自子さんのこのバッハの録音、Amazonで買って聴いてみたい。


古希を迎えた伊福部昭と弟子たち(1984年)

2015-10-03 22:44:27 | 日本の音楽家

作曲家・伊福部昭(1914-2006)が古希を迎えたことを記念して、弟子たちが1984年に上野の東京文化会館でコンサートを開いたときの写真です。



前列左から
芥川也寸志(1925-1989)
ゴジラ(30歳)
伊福部昭(当時東京音楽大学学長)
石井真木(1936-2003)
真鍋理一郎(1924-2015)

後列左から
三木稔(1930-2011)
池野成(1931-2004)
原田甫(1930-1993)
今井重幸(1933年生まれ)
松村禎三(1929-2007)
永富正之(1932年生まれ)

。。。すごい弟子たちですね!

やはり弟子である黛敏郎(この記念コンサートにはテレビの本番があり参加できなかった)はプログラムにこう書いたそうです。
「伊福部先生は孤高の人である。その音楽を聴き、その風貌に接し、その生涯を思う時、他のいかなる作曲家との類似点にも、私は思い当らない」

また、いつのときか「題名のない音楽会」に出演した伊福部さんに黛さんが「あんまりテレビに出ませんね」と聞くと「そんなにテレビに出るほど悪いことをしていない」と答えたそうです。

(『FOCUS』1984年12月7日号)

 

(追記)このコンサートの模様は3枚組のCDになっているんですね。しかも3枚目は「雑談」を録音したものだということで、アマゾンで注文してしまいました。

(追記2)本当に買ってよかった~と思えるCDでした。1枚目、2枚目の生々しいライブ演奏の模様もさることながら、一番ドキドキするのは3枚目、1984年10月14日伊福部邸にてステレオ収録の座談。

鍋がぐつぐつ音をたててるわ、途中でワンコが吠えるわの臨場感あふれる中、酔うほどに饒舌になる伊福部の話の面白いことといったら。さらに芥川さんの仕切りぶりもききもの。

。。。寝入る前に聴くと、まるでこの場に居合わせているかのような錯覚状態に自分を陥れることができます~