リコピン。。次長課長の傑作コント、不動産屋シリーズに登場する金髪おかっぱ頭をしたロシア人のことではない。もちろん、トマトに代表されるリコピンである。天然に存在する色素で、当然のことながら赤色をしている。体内のさび付き原因である活性酸素を除去する働きがある。抗酸化作用だ。美肌効果、抗がん効果等を有するスーパーパワーの持ち主。トマトを食べた瞬間、気分がしゃきっとするのは気のせいだろうか?
意外なことに、このリコピン、天然のトマトより加工したトマトケチャップの中における含有率のほうが高いのだそうだ。ドレッシングはトマトケチャップに統一しようか
。マヨラーの僕にとって、しかもカロリー、コレステロールカットの腰抜けバージョンより、あの昔からの純粋な原石を愛する僕にとっては苦渋の決断である。。。
結果は、これからもマヨネーズでいくことに決めた。
トマトは長いあいだ観賞用とされてきた。トマトは見られながら「うーん。きれいだな」と一興にされていたらしい。初めて食用にしたのは18世紀イタリアだというから、まだ、歴史的には浅い食物なのだ。
トマトをぶつけあって大騒ぎをするお祭りがスペインにあるが、農耕民族として農作物を大切に漸進してきた我々にとっては驚嘆させられる奇祭である。映像から、大量のイクラ様赤色に埋もれている人間社会の珍妙さが感じられてしまうのは僕だけだろうか。年に一度とはいえ、莫大量のトマトである。金額にしてはかりしれない。あの光景をみて、日本の捕鯨対策に躍起している環境保護団体の方々は何も感じないのだろうか?鯨は動物で、トマトは植物だからノーマークなのか?トマトだって自然界に生を受けた一つの生命体である。トマト祭りが、れっきとした文化行事というなら捕鯨漁だって、日本、いや人類が有史以来命がけで守りぬいてきた伝統文化である。
ただ、投げ合う食物がカボチャなら、トマトより悪意に感じる私見は少ないのかもしれない。そうそう、前回のことわざ、女房とカボチャはあたりはずれがある。でした。
女房のところは、まちがいなく旦那ではなく、女房です。
リコピンの話がまとまりを逸してしまったのでこれで終わりにする。