僕は、昔から天然だといわれる。天然ボケってことだ。
よく、「天然には勝てないよな。」と人は言う。
魚でも然り、巷での天然信仰はすごい。栄養価に大差ないのに、天然、天然とお店は宣伝する。ガラスを見れば「スワロフスキー、スワロフスキー」と騒ぎ立てる
女子同様である。
実際、うなぎの天然率ってどのくらいかご存じだろうか?
わずか、0.02% 五千匹に一匹。そこそこの価格で天然を売り文句にしているお店は眉つばものだ。(もしかしたら、主人が自分でとってきたのかもしれないが)
某海洋ミネラル関係の会社顧問を、二年ほど前からやらせていただいているが、会社社長、家柄、お生まれが大変よろしい方で、生ものにはほとんど手をおつけにならない。養殖と天然の峻別に関しては天才的な味覚の持ち主だ。その横で、僕はバキュームカーのごとくたいらげている。
ぶりに関しても然り。富山、氷見の寒ブリなどは、良質の天然もののほとんどは
京都の有名料亭へ出荷され、東京にでまわるものはわずかだという。
以前、とれたての、わらさ(ぶりの小さいやつ)をいただいたことがあるが、それはそれは、美味だった。
余談だが、はまち、とぶりが違う魚種だと思っている人がいるが、ぶりの小さいのがはまちである。
出世魚といい、成長過程で名前がかわるのだ。
ワカシ ⇒ ハマチ ⇒ ワラサ ⇒ ブリ
となる。ただし、関東と関西で名前が変わるので、なかなかややこしい。さかなくんや、魚類学者ではないので、ひとつひとつ覚える必要はないと思うが、ハマチとブリは同じってことは理解いただきたい。
ViViの読者だった女史が、LEE に移り、ミセスを経て、婦人画報に落ち着くように。成長に伴い変わっていく。
出世魚には、ボラ ⇒ トド (とどのつまりが、、、で有名)など、いくつかある。
本日のまとめ: 市場における、天然うなぎの含有率は極端にすくない。