食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

天然

2009-05-16 14:07:48 | 日記

 僕は、昔から天然だといわれる。天然ボケってことだ。

 よく、「天然には勝てないよな。」と人は言う。

 魚でも然り、巷での天然信仰はすごい。栄養価に大差ないのに、天然、天然とお店は宣伝する。ガラスを見れば「スワロフスキー、スワロフスキー」と騒ぎ立てる
女子同様である。

 実際、うなぎの天然率ってどのくらいかご存じだろうか?
わずか、0.02%  五千匹に一匹。そこそこの価格で天然を売り文句にしているお店は眉つばものだ。(もしかしたら、主人が自分でとってきたのかもしれないが)

 某海洋ミネラル関係の会社顧問を、二年ほど前からやらせていただいているが、会社社長、家柄、お生まれが大変よろしい方で、生ものにはほとんど手をおつけにならない。養殖と天然の峻別に関しては天才的な味覚の持ち主だ。その横で、僕はバキュームカーのごとくたいらげている。

 ぶりに関しても然り。富山、氷見の寒ブリなどは、良質の天然もののほとんどは
京都の有名料亭へ出荷され、東京にでまわるものはわずかだという。
 以前、とれたての、わらさ(ぶりの小さいやつ)をいただいたことがあるが、それはそれは、美味だった。
 余談だが、はまち、とぶりが違う魚種だと思っている人がいるが、ぶりの小さいのがはまちである。
 出世魚といい、成長過程で名前がかわるのだ。
ワカシ ⇒ ハマチ ⇒ ワラサ ⇒ ブリ
 となる。ただし、関東と関西で名前が変わるので、なかなかややこしい。さかなくんや、魚類学者ではないので、ひとつひとつ覚える必要はないと思うが、ハマチとブリは同じってことは理解いただきたい。

 ViViの読者だった女史が、LEE に移り、ミセスを経て、婦人画報に落ち着くように。成長に伴い変わっていく。

 出世魚には、ボラ ⇒ トド (とどのつまりが、、、で有名)など、いくつかある。

 本日のまとめ: 市場における、天然うなぎの含有率は極端にすくない。