食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

トウガラシ

2009-08-24 08:39:26 | 日記
 「とんがらしを食べるとバカになるぞ」


 トウガラシ = 食べてはいけないもの。  体と頭に悪影響をおよぼすもの。



 これが、ずっと頭の中を占領していた。。。。。



 実は、真逆。  体によい食べ物なのだ。


 血液循環の促進など代謝を促進し、ビタミン含有量も豊富。


 「頭がおかしくなる」根拠などどこにもないのだ。



 韓国料理にトウガラシは必需品。キムチ、コチュジャン、特に説明の必要なし。



 「豊臣秀吉の朝鮮出兵時に、兵士が日本に持ち込んだ」が通説となっているが、実は、その数十年前に、日本の海賊により朝鮮に伝えられたものなのだ。



      つまり、出もどり。




 トウガラシの甘いのが、ピーマン。


 ハンガリーで、トウガラシから生み出されたのが、パプリカ。




 トウガラシの辛み成分はカプサイシン。    



 この物質、痛みを誘発することでも有名。



 つまり、トウガラシは、本質的に言うと、辛い食べ物ではなく、「痛い食べ物」なのだ。



 漢方薬からヒントを得てつくられたのが、    七味唐辛子。




 だが、どうしても「とんがらしを食べると頭がおかしくなる」の呪縛から抜け出せない。