食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

なます

2017-05-21 20:56:30 | 日記

MSNニュースに、 「中国人が驚く、日本人の食習慣、えっ!こんなものまで生で食べるの!」という見出しの内容文がありました。 刺身は日本料理の中心をなす料理で、魚介類の生食は日本料理の特色の一つですね。 元々は、古代中国において、生のままの鳥獣肉を細切りにし、調味料に浸けて食べ、それを「なます」と呼んでおりました。やがて、生魚も同様に調理して食べるようになりました。それも「なます」と呼ばれます。その文化が日本に伝わり、平安時代の頃には、魚肉を細く切り、酢を主とする調味料に浸し、「なます」として貴族に食べられるようになります。 なます、が刺身の原型と言えましょう。本家本元の中国では、長い歴史の途中で、何故か、生で魚、肉を食べる習慣が消滅してしまい、現在に至ります。 「 あつものにこりて、なますをふく 」といいますよね。 現在では、酢のモノ全般を、だいこんと人参のお酢あえに代表されるように、なます、と呼んでいるようです。