食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

アナザースカイ~サルサ~唐辛子

2019-11-02 09:25:04 | 日記
昨晩、「ダウンタウンなう、はしご酒」のゲスト、森昌子さんに圧倒された後、日テレの「アナザースカイ」をつけると、モデル・女優の市川紗椰さんがメキシコでタコスを頬張っているシーンに遭遇しました。 感性の強い方であることは、彼女が発する言葉からすぐにわかります。 クレバーな女性だなと感心した一瞬後、同一線上に壇蜜さんが思い浮かびました。彼女も非常に頭の回転が速い女性ですね。 とまあ、中年男の白日夢、戯言はここまでにして、番組でも再三映されていたサルサ(タコスの命ともいえるソース)、そのサルサの軸となる唐辛子がらみの蘊蓄を傾けてみます。 南北戦争の頃、アメリカのマキルへニーという人が、メキシコのタバスコ地方の唐辛子類を基に、酢と塩を加えた斬新なソースを発明しました。これが空前の大ヒットとなります。現在に続く、マキルへニー社の「タバスコ」です。 面白いことに、本場メキシコのタバスコ地方で、この赤い小さな瓶を見ることはできないそうです。何千年という(番組では6千年と言っていました)唐辛子利用の歴史を持つメキシコでは、そのプライドから、「タバスコ」を一切受け付けないようです。サルサ(ソース)は、すべて数百種類に及ぶ唐辛子からチョイスして、その場に合わせてつくるそうです。番組内でも市川さんが、サルサ作りに挑戦しておりました。 メキシコ人の大嫌いな、そして、アメリカ人の大好きなタバスコ、アメリカ人はこれでもかと言わんばかりにピザにタバスコをかけて食べますが、もちろん、本場イタリアではそんなことはしませんね。その昔、イタリア系移民がアメリカでピザを売り込むために、アメリカ人好みにアレンジしたのがタバスコかけの始まりのようです。 メキシコというと、歴史好きで思い浮かぶのが、世界初の社会主義革命、そして、ナポレオンⅢ世にそそのかされ、メキシコの皇帝になったはいいが結局周囲に見放されて、最後は処刑されてしまった悲劇の人物、ハプスブルク家のマクシミリアン、といったところですが、話に脈略がなくなってきましたのでこの辺りでお開きにします。 あしからず。