池袋東口出て横断歩道を渡り、すぐのビルの地下にある、「浅野屋本店」 そばはさることながら、一品料理も居酒屋顔負けの充実ぶり。 こじんまりしてひとりで、気の合う仲間と、過ごすには最適。 十割そばのように黒々、粗々しいそばも好きですが、写真のような白い更科そばも好きです。基本、そばは冷凍めんの立ち食いソバ、「緑のたぬき」から、神田松屋のそばに至るまで、押しなべて好きです。
昨晩のBS-NHK 「ザプロファイラー」は、ヒッチコックでした。 彼の主要作品はほぼ観ておりますが、物覚えが良いほうではないので、数える程度しかストーリーを思い出せません。 「レベッカ」「サイコ」「裏窓」「鳥」「めまい」ぐらいです。 番組でも、全米サスペンスNo1として紹介されておりましたが、やはり、「サイコ」は最高です。 観る側の心理を巧みに操った恐怖映画の最高傑作と言えましょう。 サスペンス映画の生みの親、ミスターサスペンスのヒッチコックですが、彼の作品に一貫して言えることは、凡庸です。日常です。普通の日常の背後に潜む怖さ、それは観る側の潜在意識に引っかかる狂気のようなものなのかもしれません。 それを、絞り出そうと、無表情の表情が表す恐怖や、物音、など、小細工を随所に散りばめるわけです。 今ではあたりまえですが、サスペンスの抑揚に、音楽を取り入れたのはヒッチコックです。 「のぞき」という、誰しもがもつ願望をうまく利用して、恐怖から恐怖へと誘導してゆく手法も彼ならではのものです。 「裏窓」なんか、その最たるものでしょう。 カメラワークで恐怖心を掻き立てる手法も今では当たり前ですが、ヒチコックが編み出したものです。 「めまい」にそれが露骨に現れております。 彼自身が人一倍怖がりだったことを番組で知りました。 もしかしたら、キャスト、スタッフ、観客、すべてに自分を投影できたからこそ、ミスターサスペンスになり得たのかもしれません。 番組途中から知らぬ間に瞼が閉じてしまい、気づくと、NHK特集再放送「向田邦子」が目に入りました。 彼女の恋人らしき男性との、手紙のやり取り、向田邦子に恋人がいたのか、いなかったのか的な内容で、(どうでもいいじゃん! 女性誌じゃないんだから~ )って感じ、こちらはそれこそ、凡庸、すぐに消してしまいました。