食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

マリーアントワネット~出川哲郎

2019-11-23 07:43:55 | 日記
昨晩、22時にEテレをつけると、「マリー・アントワネット」を特集しておりました。海外制作の番組です。 淡々と、史実に基づき流れていましたが、ひとつだけ、NHKさん(フランステレビ局?)に物申すことがあります。 「ルイ16世は無能~~~~」とナレーションされました。よく間違われるところで、実際、彼は、歴代フランス王家(特にルイ14世、15世)がつくった莫大な借金の返済に、粉骨砕身し、愛人もつくらず誠心誠意、政務をこなしておりました。 積もり積もった借金があまりにも大きすぎたこと、マリー・アントワネットの浪費が並外れだったことで、上手く自己表現できないルイ16世がとばちりを食わされ、諸悪の根源的に言われ続けているのです。 とまあ~~ ルイ16世の弁護はここまでにし、番組で放映されたか否かはわかりませんが(番組途中で、一度、瞼が閉じてしまいました~😢)、「首飾り事件」のうんちくに暫しお付き合い願います。 「パンが食べられなければ。お菓子を食べればいいのに」フランス革命中、「パンをよこせ」と叫ぶ民衆に対し、マリー・アントワネットが言ったとされる名セリフです(ウソでしょう~) さて、ある事件がなければ、彼女の顛末は変わっていたかもしれません。その表舞台に出なかった愛想劇とは? 某伯爵夫人が、某枢機卿に好意を抱きましたが、相手にされません。彼女、自分に向いて欲しいと考えあぐね、彼に、「王女様があなたに胸をときめかせておられます。彼女に宝石をプレゼントされてみてはいかが?」とでたらめを吹き込みます。枢機卿、胸おどらせて、相当額のネックレスを買って夫人に渡します。悲しいかな、マリーのもとには届かず、彼女がかすめとってしまいました。やがて、悪事はばれ、夫人は逮捕されます。 何か、宝塚歌劇と吉本喜劇をミックスしたようなドタバタ劇ですね。 さて、この事件に民衆は興奮し、騒ぎ立てますが、事態は思わぬ展開をみせます。 「本当は、夫人が王妃に頼まれたから、豪華な宝石を買ったのかもしれない。あの王妃ならやりかねない! かわいそうな夫人、本当に悪いのはマリーの方だ!」 やがて、民衆の怒りの矛先は、贅沢三昧のマリー・アントワネットに向けられるようになります。 その数年後、フランス革命が勃発、ルイ16世とマリー・アントワネットは、断頭台の露と消えましたね。 ちなみに、優雅と美の象徴、マリー・アントワネット、生前の肖像画は当然、華麗に描かれております。 ルブランというおかかえの女流画家によるものです。 しかし、ハプスブルク家の血を引く彼女、死刑台に上がる直前に描かれたスケッチでは、唯一、受け口になっております。 ダビッドという、革命側の画家により描かれたからです。ダビッドはやがて、ナポレオンのおかかえ画家になり、先日、FB投稿した「ナポレオンの戴冠式」など、数多く傑作を残しております。 ~~~~~ 目が開いて、日テレ「アナザースカイ」に変えると、ゲストに出川哲朗さん。 舞台はクロアチアでした。 自称歴史好きを公言しながら、クロアチアの歴史は複雑すぎて、僕にはわかりません。 言えるとしたら、地理的に一時期、オスマン帝国の支配下にあったことは間違いないですし、戦後、ユーゴスラビアを形成する一員であり、K1で名を馳せたミルコ・クロコップが活躍した紛争を経て、ユーゴから独立したこと、ぐらいでしょう。 モロッコにおけるカサブランカが、首都ラバトより有名なのと同様、クロアチアにおいては、ドブロブニクの方が、首都ザグレブよりはるかに有名ですね。 街全体が、オレンジの瓦一色に覆われている有名な風景。 一度、訪れてみたいものです。  番組の舞台は、ザグレブでした。出川さんがその昔、「電波少年」で、突撃インタビューを試みた(試みされた?)思い出の地、その後の出川哲郎を形作ることとなる出発の地が、ザグレブでした。 ゴチャゴチャ書き込みましたが、祝日の朝っぱらから、笑覧いただけ感謝です。