昨日、ある方からのメッセージで、明治が「ピックアップ」も製造・販売中止にしていたことを知りました。 あのピックアップも!! カール同等、いや、もしかしたらカールより美味しいかもしれません。 「私、ピックアップ派なの」という方も多々いらっしゃることでしょう。 確かにピックアップを、スーパー・コンビニで目にしていないことに気づきました。 何故なのだろうか? コンビニやイオンなど、小売りが手掛けるプライベートブランドの台頭のあおりでしょうか? 確かに、カールそっくり、ピックアップそっくりで、しかも、コンパクトにおさまるサイズの商品を、コンビニ内で見かけます。 女性が「ピックアップみたいなお菓子、食べたくなっちゃった~」と思い、衝動買いしても、自身のバッグに収まる大きさです。 そう考えると、カール、ピックアップは、存在感がありすぎるほどに大きくゴツゴツした感じがしないでもありません。 ナショナルブランドの地位に甘んじて、消費者の心理にまで目を配らせなかったしわ寄せが、収益率低下という惨事をもたらしてしまったのかもしれません。(常識的に、売り上げの落ち込み → 収益率低下 → 製造中止、と考えますね) さらに、メーカー各社がこぞって腐心している、付加価値の高い製品の開発、の波に乗り遅れてしまった可能性もあります。 付加価値とは? その代表例が、健康領域の商品です。ハイカカオチョコレートや、機能性ヨーグルト、そしてオーガニックポテトチップスを例に挙げるまでもなく、健康志向食品が群雄割拠しておりますね。高齢化が進む中、市場動向において、健康志向の拡大が縮小することはないでしょう。 消費者・利用者の心をつかむため努力に努力を重ね、開発したトヨタ・ホンダなどの日本車を、プライベートブランドが生み出したスナック菓子に例えるなら、カール、ピックアップは、その歴史、ブランドにあぐらをかいて時勢に乗り遅れてしまったアメリカ車、であると言わざるを得ないのかもしれません。 価格競争、ブランド淘汰のリスクが高まっている中、進歩のない同質的な商品を作っているだけでは、メーカーとしては、まず生き残れない、という現実を、カール、ピックアップが身をもって教えてくれたのかもしれません。 最後に一言!! それでも、カール、ピックアップは美味しい!!