食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

土用

2009-07-16 07:54:27 | 日記
 土用の丑の日


 以前、「7月の土曜日に、うなぎを食べる」ことだと思っていた。



 土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の 各18日間を呼ぶ。  一年に4期間あるのだ。 しかし、一般的には、立秋前の 18日間の土用をさす。


 一年でも、とりわけ暑いため江戸時代には、夏バテ防止のため薬草を入れた風呂にはいったりした。


 なぜ、「土用の丑の日」にうなぎを食べるのだろう。


 いたって単純。。。。。


 江戸時代、エレキテルで有名な平賀源内が、知り合いのうなぎ屋に、「うなぎの宣伝をして欲しい」と頼まれたので、店頭に大きく、「本日、土用の丑の日」と書いてやった。  したところ、大盛況というわけ。 有名人の宣伝効果はいつの時代も強烈だ。。。。。
 
 いつの間にやら、「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣ができてしまった。


 欧米でも、煮込んだり、から揚げにしたり、ゼリーにしたりと、様々な料理法で食している。  気味悪がられ、避けられてるしろものではないのだ。


 うなぎ、は皮膚呼吸できるので、陸でもしばらくは生きてられる。生命力が強い = 精が強い !

 ビタミンA含有多、など栄養源も豊富。

 今年は、中国産うなぎが解禁されたため、三割減で食すことができる。  もちろん、国産天然なんて言ったら値段は天井知らず。是非、19日の土用の丑の日には、うなぎで、江戸風情にしたりたい。


 だらだらと書いてきたが、僕自身、うなぎはあまり好きでない。ほとんど食べたことがない。



 東京一の誉れ高い鰻の名店       水道橋の 「石ばし」

キリマンジャロ

2009-07-15 08:25:23 | 日記
 先日、珍獣ハンター、イモトのキリマンジャロ登山を観た。


 山が位置する所は赤道直下、とはいえ、標高5895m 。極寒の地にほかならない。酸素濃度も地上の数分の一である。

 フェイドアウトしていく男性スタッフを尻目に、彼女はみごと登頂に成功した。芸人魂というか、女の底力といえばいいのか、テレビという娯楽網を超えたところに、肉感的な感動をおぼえた。


 彼女が番組内で今後の自分像に対して悩んでいたが、確かにピン芸人として、友近や青木さやか級の地位を築くことは難しいと思う。是非、植村直巳や三浦雄一郎のような第一級の冒険家、探検家を目指してほしい。川口探検隊で終わるような素材ではないと思う。


 「キリマンジャロの雪」で有名な、山頂付近の氷河、地球温暖化のあおりをうけ、あと数十年でなくなってしまうそうだ。   何かいたたまれない気持ちになった。



 「キリマンジャロ」というとコーヒー。 強い酸味につつまれた、シャープな味わいをもつこのコーヒーは、気分転換に最適だし、静寂な時間のいい友だ。現地では 「タンザニア」の名で取引されている。



 一つだけ理解できないことがある。なぜ、イモトさんは、わざわざ眉毛を太くぬって、不美人にしてるのだろうか。     いじらないほうがいいと思う。

みの家

2009-07-14 07:34:09 | 日記
 日韓ワールドカップ開催年だったと思う。


 「今夜、一杯やりましょう」  懇意にしていただいてる昭和大の先生から電話が入った。

 外は白み始めているが、いまだ、うだるような空気の戯れを窓越しに感じとれる

 「みの家、有名ですからネット検索で場所はわかります。7時に。では。」



 1897年創業、深川森下、桜なべの老舗は、どこかのんびりとした雰囲気を備えて遠慮がちにたたずんでいた。

 
 障子戸が開け放された大広間では、皆がうちわをあおいでる。クーラーはなかった。

 汗は、流れるそばから蒸発し、ねっとりとした塩分だけが皮膚についている。

 老舗のプライドだろう。メニューは馬肉のみ。いたってシンプル。「たてがみ」という、たてがみの付け根の部分が特に美味だった。



 全共闘世代の先生は、お酒がはいると決まって、ノスタルジーにしたられ、「三島事件」 「世界同時革命」など、当時の世相を象徴する言葉を口にされた。

 その日も高らかな声が、江戸情緒にとけ込んでいた。



 馬肉は食肉の王様。低カロリー。低脂肪。高たんぱく。

 特にフランスでは馬肉を好んで食する。タルタルステーキも元来、馬肉を使用していた。

 特に馬肉を忌避する国     アメリカ



 老舗の味に、甲乙はあまり関係ないと思う。店に降り積もった歴史を堪能しに行くのだから。



 

餃子

2009-07-13 08:23:16 | 日記
 ラーメン注文時「それから、餃子一つ」と付け加えられる。その逆は稀有。

 横綱土俵入りの露払いさながらの存在。

 実際は、健康優良野菜類が、デンプン質の皮にたっぷり包容された、それだけで強烈なディナー。

 
 小ぶりで、外がパリパリ、中はジューシー。これが消費者うけするスタンダード

 僕は、燻された時間が、積みかさなった油まみれの週刊誌に象徴されるような、場末の中華料理屋でだされる、噛んだ瞬間、あんと皮の重みがずっしりと伝わってくる、上品とはいえない餃子が好き。。。。。。


 中国で餃子というと、水餃子をさす。余り物の水餃子を焼いて食べたのが、焼き餃子の始まり。


 餃子発祥店は、横浜中華街、萬理本店とされているが、渋谷のみんみん羊肉店の方が古いと指摘される方も多い。


 餃子の町、宇都宮に挑戦状をたたきつけてる都市がある。浜松市。浜松餃子の特徴は、注文すると、もやしが付き添ってくること。


 主力勢力に対し、必ず、抵抗勢力が現れ、こっちの方がいいと言い張る。


 餃子の二大政党制。


 消費者の僕らは、切磋琢磨され、より高度な餃子を堪能できることを望むだけ。



  日本で、初めて餃子を口にした人          水戸黄門

メロン

2009-07-09 07:32:47 | 日記
             子供の頃


 メロンシャーベット。メロンの雛型プラスチック容器に入った、アイスシャーベット。子供の目から高級品だった。1つ100円。

 
 かき氷には、メロンシロップ。

 
 食べ残りは、カブトムシのエサにした。



           大きくなって

 
 夕張メロンの初セリ。札幌市内のデパートが価格を競い合い、年によって1個数百万の値になることがわかった。


 生ハムとメロンを組み合わせたものが、イタリア料理の代表的な前菜。ということがわかった。


 アンデスメロンとは、南米アンデス地方が産地の意味ではなく、あんしんですメロンを略した品名であることがわかった。



  メロンには瞭然とした利尿作用がある。むくみ、高血圧に有効な食べ物。ただ、冷え性と低血圧の方はご注意を。。。。。