モールス音響通信

明治の初めから100年間、わが国の通信インフラであったモールス音響通信(有線・無線)の記録

七つボタンは遠かった

2016年10月12日 | 寄稿
七つボタンは遠かった ◆寄稿者 木寺昭二郎 昭和17年3月末、早朝、私は佐賀県の有田駅のホームにいました。そこには、同級生の池田君と原君もいました。それぞれの母親も一緒です。私達は小倉陸軍造兵廠の技能者養成所に入所するため汽車を待っていたのです。いわば、当時の集団就職です。 九州一円から、千名ぐらい入所することになっていました。そこは工業高校の機械科みたいなもので、研修期間は2年間です。午前中 . . . 本文を読む