やっと読めました。ついでにメイキングブックも。こちらは写真がたくさん載ってます。
(中巻だけ、単行本なのはAmazonで中古本を頼む時、よく見ないでオーダーしてしまったから。おかげで、持つのが重かった)
何と言っていいのか?壮大なめちゃくちゃな一族のストーリー。サトーハチローは、あの詩のイメージが強いだけに実の子供にも冷たくてびっくり。
ハチローの3人の弟達もなかなか波乱万丈すぎて気の毒な亡くなり方をしたり。
ハチローの息子達も大変で・・・・
愛子さんとそのお姉さんは、ハチローの異腹の妹たち。その2人も波乱万丈。
この本を親しみを持って読めたのは、愛子さんが南女(甲南女子)出身で当時灘中に通ってた遠藤周作が学生時代にラブレターを渡したとか読んだことあるし。
住んでたところが西宮鳴尾で、地理的にもよく分かるところ。
上巻では、後の森繁久弥がちらっと出てくる。愛子さんのお兄さんとお友達やったみたいやね。
中巻では、なつかしい地名がたくさん。なかでも伊丹や阪急塚口。
正岡子規の跡継ぎの方のおうちが出てきたり。
私、高校がこの人のおうちに近いこともあって見に行ったことあります。ああ~ここがあの正岡子規の~と思ったことが。
(かなり、癖のあるJKだったのでは?)
そして、何よりの収穫は阪急塚口駅前にあった「割烹旅館さとう」の謎が解けたこと。
この旅館、表通りから奥まったところにあって細い道がついていた。
いつもきれいに打ち水がしてあって、「なんでこんなとこに旅館あるんやろ?観光地でもないのに」と思ってた。
丁度バス停でバスを待ちながら思ってた。ikariの並びね。
それがハチローの亡くなった弟の奥さんがやってはったってことが中巻読んで判明。
いつまでしてはったんかな?1986年にその奥さんが亡くなってはるから、それくらいまでしてたのかな?
何年か前からそこは、和民になっております。
とにかく色んな人が実名で出てくる。
正岡子規の跡継ぎさんは、阪急電鉄に勤めてて朝比奈隆と同僚だったとか~
面白いわあ~
人が人を求めること。憎みながらも愛情を求めること。血の繋がった者に対するとても深い思い。
陽がたくさん当たるということは、それだけ影も多いということ。
そんなことがしみじみと感じられた。
読みながら少し泣けてきました。
久々に泣ける!めちゃくちゃやけど泣ける!
でも一番の収穫は、旅館さとうの謎が解けたことかな
>正岡子規の跡継ぎ
の方が
気になります。
どなたですか?
・・
私が見に行ったのは、その方のおうちですね。
私が好きなのは、子規の「仰臥漫録」です。
体悪いのに、結構色々のもの食べてて食欲旺盛だったんだなあって。
食いしん坊ですね。
私もずっとモヤっとしてたんです。サトウ旅館。
私の姉が幼稚園の頃、この旅館の娘さん同級生で中に入ったこともあります。子どもゴコロに凄く不思議な空間でした。
母から佐藤愛子さんと関係がある場所だとは聞かされていたけれど半信半疑でした。
スッキリさせて頂き、ありがとうございます。
旅館さとう、ずっと私も気になってたんです。
大人になれば、ビジネスホテルようなものだと分かるけど。
観光地でも何でもない阪急塚口駅前でなんで旅館?て思ってました。
この経営者さんのカズ子さんは、1986年に84歳でなくなってますね。
佐藤愛子さんのお兄さんの節さんの奥さんだった。
節さんは、広島の原爆で愛人と一緒に亡くなったようです。
そしてその後カズ子さんが、この旅館を始められたそうです。
カズ子さんには、お子さんがいなかったのでその娘さんは、ご養子さんかそのお孫さんかもしれませんね。
カズ子さんは、その後年下の連れ合いが出来て最後までその方と一緒にいらしてたそうです。
ベリーさんも塚口周辺の方ですか?
私は伊丹市なのだけど、塚口からバスに乗ってたので。
あの辺も随分変わりましたよね。
あの阪急塚口の踏み切りの辺りも数年前に火事になって。
私は、1958年生まれですがベリーさんも同じような年代なのかしら?
とにかく、この血脈を読んですっきりしたんです。
同じような感想を持たれる方がいらっしゃってとても嬉しいです。
カズ子さんの妹さんのお子さんだと思います。
娘さんと同じピアノ教室に通っていました。
ありがとうございます。
もう、阪急塚口駅前にも行かなくなって久しいです。(母がホームに入ったので)
そうなんですね、一緒のピアノのお教室に通っていたんですね。
妹さんのお子さん、姪御さんなんですね。養女に迎えられたのかな?その方が後をされて、売却されたんでしょうね。
貴重な情報ありがとうございました。
私も久しぶりに自分の記事見返しました。