西方寺櫓
絵の仲間と3人で展覧会を見てスケッチもしようと愛知県碧南市へ。碧南市にある藤井達吉現代美術館では「須田国太郎の芸術 三つのまなざし」展が開催中。あまり見る機会が無い須田国太郎(1891~1961)の絵、私がまだ若い頃にどこで見たのかも忘れるほど昔ですが、暗い黒色の中に感じる深い色がとても印象に残っている画家さんです。展覧会の新聞広告を見て是非行きたくなり、仲間を誘ってのプチ旅になりました。
11月16日は風も無く穏やかな日でした。愛知県内なのに3人とも初めて訪れる碧南市です。
名鉄名古屋→知立→碧南・・・徒歩(6分)美術館
乗り換え時間を入れても1時間少々で終点の碧南駅到着。ブラブラ キョロキョロ 知らない街を歩くのは楽しい。同じ電車で降りた少ない乗客の中にお洒落で素敵な年配の女性がいらして、私たちの前を歩いてそのまま美術館に入って行かれました。あまり知られてない作家さんなので来場者も少ないのではないかと思っていましたから「あら、あの方も・・・」と。会場でも1階のカフェにいても絶えず来場者があり、私が知らなかっただけで人気の美術館で人気の画家さんの展覧会なのだと改めた思いました。
開館15周年という藤井達吉現代美術館は今年リニューアルされたばかりで居心地の良い会場でした。お目当ての作品は、昔々の感動を思い出させてくれるものでした。でも、もう絵の具を塗り重ねて描く気力はありません。「三つのまなざし」は第1章「画家の歩み」・第2章「旅でのまなざし」・第3章「幽玄へのまなざし」この第3章の素描が素晴らしく鉛筆一本で描き出される能や狂言の演者の動きに見とれていました。
ランチはすぐ近くの九重みりんのレストランのつもりでしたが1週間前に電話しても満席で予約できず、時間の短縮もあって美術館1階のカフェ「むぎの家」で。健康に良さそうで美味しかったです。ランチが運ばれてくるまでの時間(結構長い)に窓から見える城郭のような西方寺の櫓を鉛筆でスケッチ。トップの画像です(家で彩色)。ネット検索するとこの西方寺は真宗大谷派の寺院で鎌倉時代に開基、1496年に現在の地に移ったとあります。「大浜てらまち」を少し歩いてみて、いくつもあるお寺の大きな屋根と門の外からも見える装飾の立派さに驚きました。
この後、港まで歩きスケッチしてから路地歩きへ。また次回に。