常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

本美濃紙と奥久慈

2014-11-10 22:05:03 | 里の話
常陸大宮市の誇る西野内和紙。
楮(こうぞ)という草のような木の皮から作られる和紙。
古くは教科書で習った水戸黄門こと水戸光圀公が編纂した大日本史に使われ、
現代でも多くの書家、画家が愛用している和紙。

常陸大宮市のような里と山の入り組んだ地域では、
空に向かって登っていくような急傾斜の畑をよくみかけるけど、
楮は、そういった畑の土の流失を防ぐ役割もあって、
古くから植えられていたのだそう。

楮は年が明けたら、刈り取られる。

楮の畑を見に行ったのは山方地域盛金地区の岡平。
紅葉のみごろにはもうちょっと。
秋の美しい里山です。


今回は、岐阜から来た古い友人が同行。
彼の話によると、今月、ユネスコの文化遺産に登録される
本美濃紙の原料の那須楮とは、奥久慈地方の楮なんだそうです。
本美濃紙を支えているのは、この奥久慈地方なんですって。
この地域の楮は、全て西野内和紙に使われていたと思い込んでいましたが、
そうではないそうです。

このことは、ちょっと調べてみたいと思いました。
那須楮と呼ばれるのも歴史の経緯があるのでしょうが、
奥久慈楮って呼んでもらえたら・・・うれしいですね。
奥久慈の人たちも、楮作るの張り切ると思う。

それにしても、ほんと、常陸大宮は奥が深い・・・




コメント
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