朝日新聞への投稿短歌・俳句で「原発」、「原爆」に関連して詠まれたものを抜き書きした。
二キロなる夜(よ)の森(もり)のさくら立ち入りは線量ゆえに八百メートル
(下野市)若島安子 (5/9 高野公彦選)
被曝した牛を世話する牛飼いのこんな形の原発抗議
(伊丹市)宮川一樹 (5/9 馬場あき子選)
形だけ意見を聞いて結局海へ棄てるのだこの政権は継ぐ
(京都市)森谷弘志 (5/9 馬場あき子選)
福島の幻の魚になるも惜し請戸(うけど)の生みの「どんこ」の煮付け
(国立市)半杭螢子 (5/16 高野公彦選)
「処理水」の入った瓶を持つ総理両手に真白き手袋をして
(観音寺市)篠原俊則 (5/16 高野公彦選)
手に負えぬものを作りし人間の後始末をする母なる海よ
(大津市)秋山一美 (5/16 高野公彦選)
うろくずの黒きまなこは見ています海に流れてくるものすべて
(福島市)美原凍子 (5/16 永田和宏選)
それほどに安全ならば初めから海に流していれば良かったのに
(さいたま市)吉田俊治 (5/16 永田和宏選)
モリカケもサクラも水に流す世は「汚染水」まで海に流すか
(京田辺市)本郷宏幸 (5/16 永田和宏選)
春水でありし日もあり汚染水
(八王子市)額田浩文 (5/16 長谷川櫂選)
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