千葉の松戸から柏へ続く革物語

【Handmade Leatherwork Akashi】

エキゾチックレザーについて ②

2015-04-28 09:17:13 | 革製品
前回、お話したエキゾチックレザーですが
今回はその種類についてお話しますね。

まず、有名どころから




【クロコダイル】(ワニ)

エキゾチックレザーの中の代表格と言えばクロコダイルです。
皮革の宝石と呼ばれるように 日本だけでなく世界的な高級品。

同じワニ革でも背中の大きなウロコを活かした【背ワニ】と
腹部の「腹鱗板」を使った【肚ワニ】があります。

【背ワニ】は突起状のウロコならではの「ワイルドな印象」をもち、
【肚ワニ】は独特なウロコ模様の「エレガントな印象」です。
一般的に同じワニの場合「肚ワニ」の方が価値は高いとされています。
日本では生息、養殖されていないクロコダイルですので
日本にあるものは全て海外から輸入された物ですが
現在ではワシントン条約で規制されており、日本に輸入するには
輸出国の政府が発行した許可書と日本(経済産業省)の許可書が必要になります。




【パイソン】(蛇)

蛇革は美しい鱗(ウロコ)が特徴的です。
一般的にはニシキヘビの革をパイソンと呼び
中でも鱗の模様がダイヤ型(菱形)になっているものを
【ダイヤモンドパイソン】
石垣状のものを【モラレスパイソン】と呼びます。
一見、強度が弱そうに思われますが鞣し後は丈夫な革になり
鱗(ウロコ)も魚の鱗(ウロコ)と構造が違い頑丈な繊維構造と
なっている為、他の革と同様に経年変化を楽しめます。
こちらも【背割り】、【腹割り】があります。




【スティングレイ】(エイ)

スティングレイは昔から【泳ぐ宝石】と呼ばれていて
革は その名の通りビーズを一面に弾き詰めたような特徴的なレザーです。
革質が非常に硬く傷もつきにくいため加工が難しく
特別な技術が必要なため希少です。
また、『スティングハート』と呼ばれる
白い斑点状の光を感知する第三の目が背中の中心部分にあり
エイ一匹に一箇所しかない為、この部分が使われているものは
更に価値があるとされています。
一般的にレザー製品として使われる【スティングレイ】は
毒針を持つ種類のアカエイです。
ビーズのような特徴的な細かい突起物の主な主成分は
人間の歯と同じリン酸カルシウムですので磨けば磨くほど光沢感が増す
性質を持っていることからお手入れすることにより
長年輝きのある質感を楽しめます。
【牛革】は30年、【スティングレイ】は100年と
言われる程の耐久性を持っています。




【オーストリッチ】(ダチョウ)

一般的にレザーに使われる動物は哺乳類や爬虫類が殆どですが
唯一の鳥類がダチョウ(オーストリッチ)です。
ダチョウの皮を革製品として使う場合は羽を抜きます。
その羽を抜いた後が丸く突起し、独特の美しい模様となって
他の革には無い魅力的なレザーとなります。
その突起の模様を通称『クイルマーク』と呼びます。
立体的な革構造は布のように絞っても問題無い程に丈夫で
柔軟性に富み、使う程に馴染んできますので
味を楽しむ事ができます。



次回へ続きま~す!








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住所   千葉県柏市南柏1-2-6 南柏ビル 6F
TEL    0471-43-9998
定休日  水曜日
営業時間 AM 11:00~PM 20:00
メール tkhs3150@pd6.so-net.ne.jp

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