退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#242: 雨にも負けず

2014-03-16 20:29:22 | アメリカ便り
先程、64ページの翻訳を送りました。
もう、二度とこんなのやらないと心に決めました。
やりながら、仕事を引き受けた自分に腹を立てていました。
私にはやはり、せいぜい15ページ程度。
または、締め切りがないとか。

この会社はいつも締め切りがきつい。
今回も64ページを8日間。
どうしてこんなことをするんでしょうかね。
翻訳者にとっても、最高の仕事をするためには、ある程度の時間が必要なのに。

12月やった80ページは2週間半くれました。
もちろん別の会社ですが。

来週月曜日は日本に帰ります。
今回は5週間。
禮ちゃんとヨリさんと、九州南部旅行です。
温泉にゆっくりつかってきます。

ところで先日宮沢賢治の"雨にも負けず”を紹介したので、今日は全文を書きます。
というか、今、巷を騒がしている理系女得意のコピペです。
皆さん全文暗記してしっかりと心に入れておきましょう。
そして、一攫千金を夢見ず、眼立ちがりやにもならず毎日を送りましょう。

その前に、ちょっと子供の自慢になりますが、わが息子娘、5歳からチェロを習い始めました。
つまり、教育ママをやったんです。
このチェロの先生、日本人の先生で、日本の“何とかメソッド”でチェロを教えていました。
北海道ではこの方法あまり有名ではないですが。
この先生のところで、子供達は、一茶の俳句を100個覚えたり、漢字のフラッシュカードを作って覚えたり、日記を書いたり、宮沢賢治の“雨にも負けず”を全部暗記させられたりと、チェロ以外のことをいろいろやりました。
始めた当時こんなに大変だとは思ってもいませんでしたが、足を抜けるにも抜けれなくなりました。
でもそれらをどんどんこなしていく子供たちを見ていると、子供の能力、記憶力ってすごいな~と思いました。

でも皆さん、どうしてそんなことをするのか疑問を持っていると思うので、説明を少々。
5歳の子供に、物事を覚えさせたり習わせたりということは、つまり親(というか母親)が隣に座って全部一緒にしなくてはいけないのです。
ということは必然的に、親と一緒にいる時間が増えるということです。
これが大事なのです。
親と一緒にするということが。
私も“雨にも”やら、“雀の子”をやりました。
アメリカに来て、宮沢賢治やら一茶を覚えるなんて思ってもいなかった。
では、皆さん暗記しましょう。

「雨ニモマケズ」
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

今こうやって改めて見るとそんなに長くないですね。
嫌がる子供達をなだめすかし教えていた時は、すごい長いものに感じていましたが。

ハブグレのマミー