退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#166: 兄がうなずきました。

2013-11-15 15:58:25 | アメリカ便り
火曜日から、毎日6人がかりで車椅子に乗せられ、1時間ほど座る訓練をしていた兄が、交差する意識の中で始めて質問に頷いて答えました。
それを見ていたお医者さん曰く、"首を横に振ることができると良い”。
この反応が意識的な反応かどうかは、まだはっきりと定かではありませんが、倒れたときのことを知っている、私たち家族にとっては驚異的なことです。
30分心臓がとまっていた兄を、2週間でこんなに回復させてくれた、医学と病院スタッフに感謝の言葉が見つかりません。
この後、どのぐらい回復するかわかりませんが、一歩一歩ゆっくり進んでいって欲しいです。
この次に帰ってくる時には、どのようになっているでしょうか。
楽しみでもあり、不安でもあります。

今日は、禮ちゃんを連れて行ってきます。
午後からは、いとこも来るそうです。

キャロライン ケネディーが駐日大使として昨日、日本にやってきました。
この決定について日本は、“アメリカは、日本を外交上重要な友好国であると考慮している故の決定”と手放しに非常に喜んでいるようです。

この人は今まで、政治的立場についたことがない為、その能力がまるっきり未知の人です。
私は、そのような、ケネディーファミリー出身と言う芸能界的人気しか獲得したことのない人を、果たして外交上重要な国と考慮している国に送るかどうか疑問です。
アメリカ政治世界は、日本のそれよりもっと複雑であると思います。
前にも言ったように、アメリカの政治世界は政治関係者の利害関係が、何よりも一番重要視(日本もだと思いますが)されていると思います。
アメリカでは、今回の決定はキャロラインの息子を将来政界に進出させる為の、売名行為が大であると言われています。
さて、キャロラインの手腕どの程度でしょうか。

ハブグレのマミー



#165: 携帯反映の影に

2013-11-14 18:13:55 | アメリカ便り
昨日は、禮ちゃんに母の世話を頼んで元卓球部の友といつものところで飲みました。
この次は、温泉一泊(混浴だそうです)だね、と言って別れました。
大学時代から早40年。
卓球部にしてもクラスの友にしても、私が帰ってくるたびに、"また帰ってきたのか"なんていやみを言わず(?)会ってくれるのはうれしいです。
これからも、よろしく願いします。

昨日のニュースで、日本で"結婚しない若者”が増えていると伝えていました。
その数、男性の約20%、女性の約10%。
2035年には、それぞれ倍のなるそうです。
この現象の最大の理由は、他人との付き合い、会話ができないから友達ができないからだそうです。

私は、この原因は携帯の普及にあると思います。
地下鉄の中、レストランの中、個々の人間が、携帯を相手に無言で“会話”を行っている。
今の若者にとって、携帯が友達、彼氏、彼女であり、世界であります。
ライン、ツイッター、フェイスブック等等、人間相手の会話という古来からの文化が、無機質の携帯電話を相手にしたデジタル化に置き換えられたのです。
最低限の関係を持つ以外、人間が人間と接する必要が無くなってきているのです。

私は、“会話が必要で無い”という生活がわからないし、そのように思う人間も異質な物体に感じられます。

将来、人間は指だけが異常に発達した、言葉を発することができない、物体に変形するかも。

ハブグレのマミー







#164: Life goes on

2013-11-13 17:27:05 | アメリカ便り
今日は英語の題です。
あっちに死にそうな人がいても、こちらでは、新しく生まれてくる赤子がいる。
路上浮浪者がいれば、マンハッタンのスカイスクレーパーの最上階に住む大金持ちもいる。
姑にいじ悪されている、嫁もいれば(今、NHKの朝ドラを見ているから)気ままな独身女性もいる。
つまり、この英語題、"人生、それぞれ"とでもいいましょうか。

生死にかかわらず、周りの人間が一人減り2人減りしていく。
来年還暦を迎える私や私の友達に取って、それは親であるのが一般的である。
今回は、その法則を破って兄が、突然私のそばにいることができなくなった。
今の所、ほとんど毎日病院に行ってます。
2.3日前から看護師さん5人がかりで、車椅子に乗せ始めました。
相変わらず、意識的な動きはありません。
生まれたばかりの赤子を、再び1から育てる感じです。
これから順調に、とは言わないけどまた再び、成長して行って欲しいです。

母は昨日、新しくみつけたというより、今までお世話になっていた所がオープンした老人ホームにお泊りしてもらいました。
相変わらず、"私は家に一人でいることができる”と強情を張っています。

今日は短く。





#163: 冬がやってきました。

2013-11-10 06:26:31 | アメリカ便り
今日の札幌、強風と雨でした。
雪はまだ降らないけど、夜遅くから降って来るのでしょうか?
セントルイスみたいに雪がない冬だと楽なんでしょうが。

今日の兄は以前、無意識の動きをしていました。
これだけ動き続けていたら、心臓がもたないのではと心配になります。
兄の向かい側のベッドには植物人間のようになった女の人が2人横たわっています。
一人の所には家族、特に娘さんがいつも来ていて、何かと世話をしています。

私は、人生すべてのことには、終わりがあると思って事を進めてきました。
大学の受験、期末テスト、ピアノの発表会、仕事の面接、すべて"明日には終わる"。
歯医者での痛い治療も、手術も何時間後には終わる。
兄の今回の病気に関しては、その終わり(良くも悪くも)が見えません。

母には、結局兄のことは何も言わないことにしました。
老人ホームにも入らなければならないし、その上、兄のことを言ったらますます、おかしくなると思うので。
母は、最近富に気力が薄れてきたみたいで、兄に最後に会ったのがいつかも定かではないよう。
だから、母が兄のことを尋ねたら、“この間来たでしょう”ということにしました。
反応も鈍くなってきているみたいだし。
“ホームに行きたくない、一人でもこの家に住める”と駄々をこねていますが、今週1日ぐらいお泊りをしてもらいたいと思っています。

次回、子供達がここ来る時には、多くのことが変わっているでしょう。

ハブちゃんグレーシーまだちゃんと生きているようです。
隣の人が一日1回お散歩してくれていると思うけど、主人は絶対散歩しないでしょう。

ハブグレのマミー







#162:雪が降りました。

2013-11-08 07:07:23 | アメリカ便り
札幌初雪が降りました。
例年より、11日遅い初雪だったそうです。
また、"寒い、雪かき、腰痛”の札幌の冬が始まります。
私の住むセントルイス、雪は一冬2回ぐらいしか降りません。
そして、積もっても大抵、2,3日で消えてしまいます。
でも、寒さはすごいですよ。
-20度からー10度ぐらいです。
夏は、ばか暑い典型的な大陸性気候です。

今日は、母の眼医者、歯医者訪問。
午後から兄の所へ行きましたが、雪が怖いので、2時間もいませんでした。
兄は、ICUからHCU(high care unit だそうです)へ移されていました。
相変わらず、動きは無意識。
でも活発に動いていました。
この活発な無意識な動きがいつか、意識的な動きに変わることを信じるしかないです。

兄の観察日記:
病室の明かりをつけた時に、瞳孔が小さくなりました。

兄と私の違い:
同じ血を分けた兄妹とは思われないほど違います。

その1:私は目玉焼きの黄身から食べたが兄は、いつも白身から食べた。
    これは、美味しいもの(黄身)は後でゆっくり食べようという考えから来たもので、美味しい物は、さっさと食べようという私とは、ことごとく違った。
    この目玉焼き食精神が、一番良く私たち兄弟の違いを表していると思う。
その2:整理整頓。
    兄の持ち物は、常に"必要以上”(私の意見ですが)に整理整頓されていた。
    これは、義理の母親から“洗濯物たたまないね”と指摘された私とは大違い。
    私にしてみれば、ちゃんとたたんでいたのに。
    ただ、必要以上に綺麗にたたまなかっただけなのです。
    なんせ、無駄な動きが嫌いなので。
その3:夏の蟻と冬のキリギリス
    イソップ物語の蟻さんとキリギリスご存知でしょうか。
    兄はコツコツ型、冬に向かって蓄える型、つまり蟻さんタイプ。
    私は、ある時に使う、蓄え無用型、なくなったら何とかなる型、つまり、キリギリスタイプ
その3:計画的
    計画をして行動する兄、計画しない何とかなる的行動の私。

兄の今回の病気予定外でした。

ハブグレのマミー