横浜から北海道の山村に移り住んだ、我が家のつぶやき

北海道追分に移り住み5年。今度は追分から恵庭へ。毎日が新鮮で愉しい事だらけ。そんな生活を気まぐれにおしゃべりしています。

若年性アルツハイマー

2015年04月19日 12時34分00秒 | 仕事

Hさん、67歳女性、3年前に入居して来られた。

一見、どこが問題なの?と思うほど。

“食器洗ってくださる?”

“はい”と、にこにこ素敵な笑顔。

几帳面な丁寧な洗いかた。

“あっ、これは洗ってあるよ。”

洗ったのか、洗ってないのかわからなくなってしまうことが。

寝る前、“洗面しましょう。”

“はい、”にこにこ顔。

義歯をいつまでも洗っている。

他の入居者に目を向けていたら、歯ブラシを口の中に入れたまま泡だらけで部屋に戻ろうとする。

“パジャマに着替えましょう。”

“はい。”ニコニコ顔。

ズボンを脱ぐと、

1枚、2枚、3枚、4枚・・・

“一枚だけにしようか?”

“そうね~”とにこにこ顔。

“お休みなさい”  

朝方3時、パジャマの上ににウエストポーチをつけ、リビングソファーに座る。

“ちょっと時間が早いから、もう少し横になっていようか。”

“はい。”にこにこ顔。

5時、違うパジャマを着ている。

洗面を済ませ、リビングでモーニングタイム。

“コーヒーどうぞ。”

“あら、ありがとうございます。”

その間、自室にちょっと失礼。

う~~~臭う・・・・・

大付着の下着が5枚、きちんとたたまれ引き出しに入っている。

見当たらないゴミ箱。

探すと、奥の椅子の下に水のようなものが入り、そっと置いてある。

プンプン。

小のよう。

ベットはきれいに整頓してある。

ちょっと布団をめくると・・・・

大がついたシーツ。

リビングに戻ると、歌声が・・

テレビを観てHさんが口ずさんでいる。

歌が好きで、よく知っているんだ。

掃除も食器洗いも洗濯物たたみもとっても丁寧な仕事ぶりで、家で主婦をしていた頃が忍ばれる。

大きな声を出すこともない。

なんの問題行動もない。

穏やかで優しい心持ちのHさん。

汚れたものは目に触れない場所に置きたいよね、

下着が濡れたら、もう一枚履けばズボンが濡れないものね。

洗濯機が部屋にないから、洗えないものね。

おしゃべりは得意じゃないけど、“これHさんの犬?”と部屋に張ってある犬の写真を尋ねると、

“そうなの、うちの犬なの。可愛いでしょ。” にこにこして自らお話して下さる。

私と4歳違い。

脳は不思議だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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