ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

「ウォール」が本当の「壁」になった日

2008-10-23 | 雑念
今回は賛否両論あるでしょうねぇ~

アドベンチャープログラム
小学5年生(自然学校)12名
町の連合小学校(4校)
前半組(既述)と後半組に分かれての後半組

雰囲気は前半組と似ている

ウォールのときに雨が降って来た
「体育館に行くかウォールに挑戦するかをみんなで1つ決めてみて」
という課題を与えた

しかしこれが彼らにはまだ早かった。そこまでグループが成長していない。
「多数決」で決めるといいだし、話し合うことから逃げる
6vs6になり、決まらず、もめ、逃げ
ウォールの裏に6人が逃げた(影響力のある女子リーダーが連れて行った)

本当の「ウォール」が立ちはだかった訳です(笑えません)

そして動こうとしない
そして裏で何を話しているのかと聞いてみると
相手側の文句を言っている

普段から嫌なことから逃げている傾向がある

しかし同じ学校だけでは無いはずなのに不思議
影響力のある生徒の力でしょうか?

また普段から?指導者が問題解決してくれているんだろうなぁと予想できる

そして今も指導者(今はホクトマン)の助けを待っている

ここでホクトマンのアプローチ
「このままなら前に進めないよ。自分たちで話をしてみよう」
と声をかけた

すると「ウォールに挑戦する」と言った6名(ウォールの表側グループ)は
「話しにいこう!」と裏の方へ歩いていく
「話しかけづらい・・・」といって戻って来た

しかし物事を動かそうとする気持ちは感じた
そこに葛藤がありチャレンジするチャンスがあった
なかなか動けない

ホクトマンのアプローチその2
裏に回り話しかける
「このままじっとしていたら話も出来ないし動けなくなっちゃうよ。頑張って話をしてみない?」

すると
「べつにこのままでいい」「話し合いもしない」とリーダーの女の子
他の子は多分話をしてもいいと思っていたはず
でもそのマイナスリーダーにもの申す勇気もない
いいなり

ホクトマンのアプローチその3
表にもどり
「集合!今のままだと何を考えているか分からないから全員の意見を聞いてみよう!」
と円形に集合させた。
自分たちで動くことはあきらめ、自分の意見をみんなに伝えることにチャレンジしてもらう
「チャレンジ度合いを切り替えた」

そして全員に発言させた
おざなりのそれとない振り返りよりも「本音」を聞き出せたと思う
確かに参加者は「面白くない」時間だったと思う

そしてなぜか「ホールインワン」なら!という首を傾げる結論に達した

「体育館」か「ウォール」という話し合いのはずが
「ホールインワン」という予想外の「答え」が妥協しやすい選択だったのだろうか?

まあやる気がでたなら案内しましょう

しかし見るからに不服そうな人間がいて
このままさせても「意味がない」と感じ

ホクトマンのアプローチその4
「全員しなくてもいいよ。ただしどっかに行ってしまわず活動を見ていることは約束してください」

するとやはりマイナスリーダーが家来2名を従え、3名で休憩するといいだした

逆の言い方をするとチャレンジすることを迷っていた3名が「やる気」を出してみるという選択に「変えた」とも言える
それだけでホクトマンは価値があったと思っている

そして出来るだけホクトマンもファシリテーターという立場ではなく
太鼓持ちの役割にシフトし「面白おかしく」活動の手助けをした
やる気を出した彼らに「面白かった。やってよかった。」と思ってもらうために

そして全員(9名)がタイヤをくぐり抜けた
全員で持ち上げながらキャーキャーいいながら活動

振り返りでは「やってよかった」と発言

見学の3名は最後までヒソヒソしていた(一人はチラチラ見ていたけどね)

ホクトマンのアプローチその5
「いま『やってよかった』って言ってくれたけど伝えたいことはそういうことなんだよね。何かをする前は怖かったり悩んだりするけど実際行動してみたら楽しかったって思えることがいっぱいある。自然学校はでも難しいことから逃げずに行動してみようね。」

そのまま終了して集合場所に戻る途中
ホクトマンのシークエンスやアプローチを超越して彼らに驚かされる

ジャイアントシーソーがあり一人が乗っかる
二人が乗っかり動き始める

少しずつ増え全員が乗っかる

ホクトマンのアプローチ?その6
集合時間も過ぎていたが他の班が終了していなかったので放っておいた

普段なら「集合しようか?シーソーで遊ばないでね」と注意するところ

すると12名全員で遊んでいる
ルールも制限もない
ただ釣り合ったといっては喜び男子と女子で分かれては笑い
トイレに行くと言って一人抜けては「ワーワー」

ホクトマンは危ないことをしたら声をかけようと見守っていた
結局何も言わずに終了した

全員で遊べるじゃん!

それが制限があるからなんだよね。

全員で遊ぶことは楽しいことって潜在的に知っているんよな
なのに何ですねてひねくれて悪のダークサイドに引き込まれていくんだろう

楽して生きていたいという欲望が勝っているのかなぁ

またファシリテーションの限界と子どもの扱いの難しさを体感した


「美しく」見せようとするあまり

2008-10-23 | 雑念
やはりラストを「美しく」終了したいという思いはある
しかしイベントを成功させようとするあまり「理念」を忘れてはいけないと思います

アドベンチャープログラム
小学5年生(自然学校)12名
町の連合小学校4校

オープニングの様子から
元気がなくノリも悪いが元気な少年たちも数名いる
女子が動かない
重たいオーラ?が出ている

合同だから緊張しているのかな?
と、ある程度アイスブレイクでリーディングしていく必要を感じていた

いつものホクトマンのお気に入りアイスブレイクゲームで
様子を見る
まあそれなりの楽しみ方
グループが遊ぶことが出来ないという雰囲気ではなく
それなりに楽しんでいる

しかし少しずつグループ活動(イニシアティブ)に移行していくと
はじめに感じた重たい空気があらわになる

面白キャラやリーダーシップをとれる人もいるのに
一体感を感じていない
得意のウォールでも数名が登ることができ
歓声があがるも充実していない様子

振り返りではチームワークの大切さや協力など言葉を口に出すが
実体験に反映されるほどの効果を感じなかった

全体として「得体の知れない」「原因のわからない」どんより雰囲気が
グループに覆い被さって揺さぶっても陰から抜け出そうとしないという感覚だった

ラストの代表ハイエレメント
5班が集合して60名程度

集中力が途中でなくなり「しょんべんもらすなよ」「びびるなよ」など
冷やかしの言葉も出てくるが
そのままPDがスルーしてしまう

ホクトマンがPDならハイエレメント中断!もしくは中止!もありえる
ハイエレメントの振り返りをしてもいいくらい

当然、主催側の判断もある

でももし私が主催で参加者がラストのハイエレメントで「人を冷やかす」ような雰囲気をだした場合
いくらラストで雰囲気が悪くなろうとなかろうと「ストップ!」です

だって「伝えたいこと」はハイエレメントをスムーズに行うことではなく
「みんなを大切に」して「チャレンジすることの大切さ」なんだもん

それと集中力をなくさせないようにチャレンジャーの人数を減らすことや
説明を明瞭かつ最小に行うこと
事前にフレーミング(ハイエレメントの意味など)をすることなど
シークエンスの甘さもあった