事故りました。
単独です。
怪我ありません。
車も何処にも損傷ありません。
ただ森に突っ込みました。
道から1m程の落差に前輪2つが滑り落ちました。反対車線の方にです。
対向車がいたら正面衝突でした。
そして、落ち着いたものです。
ダッシュボードから保険の書類や警察に電話する前に嫁に電話して、
「事故った。」
と、報告。
それから保険に電話。
間違えて見積もりを取った別の会社にかけてしまいました。
私のフルネームや電話番号を言っても一向にデータ上出てこない。向こうの親切なオペレーターのお姉さんも困り果て、変な間をあけて、私は
半切れ気味で、
「確認して、掛け直します。」と電話を切った。
そりゃー、登録は無いですよね。
だって契約してないんですから!
ゴメンなさい。半切れてゴメンなさい。
さて、改めてよく見たら見積もりを取った保険会社にかけていたようで、契約した方に掛け直した。
するとまた親切なオペレーターのお姉さんが出た。別の人だろうが、少し緊張気味に名前と車種を告げると、
「ご確認取れました」
との言葉。
安心。
しかし、結局雪の降る森の中で既に30分は待っている。
エンジンがかからなかったら、凍え死んでいたはず。
ラジオを聞きながら、ブログをかいて、ロードサービスを待っている。
こんな幸せな事故車もない。
それに加え、ラッキーなのが携帯電話。
ソフトバンクは電波ゼロの場所。
たまたま仕事で、仕事場の携帯電話を持っていたから全てが動いた。
危なかった。
今は電波の入らない携帯電話で、アップロードできないブログの原稿をチコチコ書き記しているのだ。
このブログが更新される時は、温かいコタツで笑い話にしていることを願うのだ。
まだ、レスキューはこない・・・。
そして、何台も車が通り過ぎる。
事故車なのか、路駐なのか?微妙な形で止まっているこの車に声をかけたのは、ホスピタリティトップクラスの鹿児島人でさえ1名だ。
それほど、大した事ない。
いや、2人目に声かけられた。
ありがとうございます。
3人目に声かけられました。
もう、
「何も、怪我も、エンジンも無事です。暖房も入りますから、大丈夫です。ご心配おかげしました。ありがとうございます。」と慣れたもんです。
やっぱりホスピタリティトップクラスの鹿児島人。
さて、何の音沙汰もロードサービスの手配も無反応。いつまで待たせるかい?
これが脱出できても、道路が凍り始めて、また事故るで!
4人目、5人目、6、7。
レスキュー隊から電話7回。道が分からんとさ。
挙句に、ホスピタリティとレスキュー隊からの電話が同時に来て、忙しい限り。
結局2時間、森にフロントをつっこんだまま。
iPhoneの動画やゲームで寂しさや不安を紛らわしたり。
到着したクレーン付きトラックは、ものの10分もかからず、森からジーノ君をひっぱりだした。クレーンを使わずに。
心配した車の損傷もゼロ。何ともなかったかの様にエンジンを震わせるジーノ君を頼もしく思えたのである。
予定のコタツヌクヌクタイムには間に合わなかったが、意気揚々と元の道路に戻り、帰宅しようと15分走ったところで、「チェーン規制」とガードマン。
また引き返し、グルリと遠回り。まだ家に着かないのです。
その遠回りの道には雪など微塵もなく、事故った話も信じてもらえないかもしれません。
あー、長い一日だった。