9月。秋である。
9月になると、山の恵みが格段に増える。
夏場の太陽エネルギーをたっぷり蓄えたもの、夏の暑さを凌ぎきり、涼気の訪れを喜び、顔を出すもの。どういう理由だかは分からないけれど、色々な山菜、キノコが顔を出し始める。
で、この時期一番のターゲットはマイタケだ。これを採らなきゃ本当の秋は来ない!というぐらい採りたいのだが、マイタケ様にも都合がある。発生するために特に重要な条件は気温だ。
トンビマイタケは、最高気温に反応するけど、このお方の場合、朝の最低気温ですね。秋が進み、ある温度まで下がらないと発生しません。これまでの経験を振り返ってみると、ほぼ間違いないと思います。
しかし、このところの気温の推移を見ると、『まだ早い』ということが分かってしまうんです。
だとすると、まだ冷え込みの来ていない本日。あえてマイタケ採りのための難行苦行に身を投じるには、時期尚早。ここは、マイタケ以外の秋の実りを楽しむべきでしょう。
マイタケ採りを目前にして楽しめる山菜と言ったら、ミズコブ。これは、前回いただいて、大変重宝しております。続いては、『ヤマブドウ』!
もう少し遅い時期でも良いんだけど、去年もこの時期にいただいているので、様子見を兼ねて出掛けることにしました。同行者は、A氏です。
まずは、一番標高の高いポイントに行ってみました。
藪の外側はそれなりに明るいんだけど
日の出の時刻に合わせたんですけど、ヤマブドウのマントに潜り込むと、まだ闇の世界です。熟しているかどうかの判別が出来ません。ま、とりあえずいただきましょう。未熟な粒も保管しておけば成熟することは分かっている。
さて、次のポイントに移動しました。開始から30分ほど経って、周囲が明るくなってきたので、成熟具合もよく分かります。
こちらは、かなり熟しているのが分かるけど
いい感じじゃあないですか。ただ、出ている場所が高い!!
ここで、イソップのキツネなら『あのブドウはすっぱいのさ』と、合理化してしまうらしい。
しかし、欲タガリは、諦めない。若かった頃は、蔓が絡まっている木を力ずくで切り倒していた(信長流)。さすがにそれは、SDG'sに反するでしょうということで、秋の終わりに落ちてくるまで待つことを考えたこともあった(家康流)。でも、そんな、まどろっこしいやり方をするほど人格が出来ていない我が山仲間は、現在、秀吉流が主流になっています。
つまり、策でブドウを手に入れるってことね。
ブドウ狩り作戦 展開中
今回の場合、マタギが蔓の絡まる木の枝にぶら下がって、先端をおろします。手が届いたA氏が、先になっているブドウを採ります。替わって、A氏が引っ張る蔓になっているブドウをマタギもいただきます。今回は、A氏が伸縮タイプのカマも持ってきたので、キツネさんのような思いをすることなく収穫出来ました。
あのブドウは、甘い!
こっちのブドウも旨い!
いやあ、満足満足。3つのポイントを回って十分な収穫になりました。ちょっと、採り方が信長風になってしまった場所もあったんだけど、若い頃ほど過激な採り方はしていないので、来年には復活してくれるんじゃないかな、と期待。
おや、久しぶりですね
帰り道に、写真のタマゴタケやチチタケにも逢ったんですけど、本日は挨拶だけ。来年のために、沢山胞子を飛ばしてね。
それにしても楽しかった。なんてったって、アクティブ!収穫の喜びだけでなく、いいストレス発散になったぜ。
山の神様、本日もありがとうございました。
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