山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

キノコ蕎麦物語

2023年10月23日 | キノコ料理

 マタギおじいさんが、キノコ蕎麦を作ることにしました。

「うまいうまい蕎麦になれ。キノコいっぱいの蕎麦になれ。」

 山では、美味しそうなサワモダシが採れました。

 うんとこしょ、どっこいしょ!

 でも、蕎麦つゆには足りません。

 サワモダシは、ブナカノコを呼びに行きました。

 おじいさんをサワモダシが手伝って、サワモダシをブナカノコが手伝って、

 うんとこしょ、どっこいしょ!!

 それでも蕎麦つゆには足りません。

 ブナカノコは、マイタケを呼びに行きました。

 おじいさんをサワモダシが手伝って、サワモダシをブナカノコが手伝って、ブナカノコをマイタケが手伝って、

 うんとこしょ、どっこいしょ!!!

 それでも蕎麦つゆには足りません。

 マイタケは、鶏肉を呼びに行きました。

 おじいさんをサワモダシが手伝って、サワモダシをブナカノコが手伝って、ブナカノコをマイタケが手伝って、マイタケを鶏肉が手伝って、

 うんとこしょ、どっこいしょ!!!!

 まだまだまだまだ足りません。

 鶏肉は、お塩を呼びに行きました。

 おじいさんをサワモダシが手伝って、サワモダシをブナカノコが手伝って、ブナカノコをマイタケが手伝って、マイタケを鶏肉が手伝って、鶏肉をお塩が手伝って、

 うんとこしょ、どっこいしょ!!!!!

 ようやく、美味しい蕎麦つゆが出来上がりました。

 

 と言うことで、本日持ち帰った収穫物。

       貴重な貴重なサワモダシ

 当初、この方を呼びに行こうかなと思ったんです。

       冷凍保存してあったサワモダシです

 でも、冷蔵庫を見たら、いいものがあるじゃないの。

       生のまま待機していたブナカノコ

 君にも力を貸してもらいましょう!

 でも待てよ。ブナカノコを使うんだったら、もっと前から待ってたキノコもいるよね。

       出番を待っていたマイタケ君です

 君の力も必要だよ。そして、

       こういうラインナップになりました

 作るのは、キノコ蕎麦です。

 一応レシピを、

 ・水850mlで鶏もも肉200gを茹でて出汁を取ります(3人分です)

 ※アクが出るので沸騰したら丁寧に掬い取ります

 ・麺つゆ(2倍濃縮)250ml(いつもより薄め)と、キノコ全てを加えます

 ・サワモダシとブナカノコは下茹でしておきました

 ※サワモダシは崩れないように、ブナカノコは香りの調整のため

 ・得も言われぬいい香りです(塩少々で味を調整)

 ・麺が茹で上がる直前に、ネギ1/2本分を加えておきました

 ・麺を時間通りに茹でたら、お湯を切って丼へ

       汁をかけてキノコ蕎麦の出来上がりです

 大変好評でした。

 不思議なんだけど、今回のキノコ蕎麦にしても、ここに山菜が何種か加わったとしても、素材の味や香りが足を引っ張りあうことがないんですよ。

 今回使った3種類のキノコも、味や香りがそれぞれ個性的で、独特の味わいがあるんですけど、こうして一緒に使っても美味しくなるばかり

 面白くもあり、ありがたくもある山の幸の不思議であります。

 おかげ様で、大分疲れも吹き飛んだ感じ。それでは、お仕事に、行ってきます!

 

 ・・・で、職場に着いたら、すぐに眠くなったんだけど、そんなことが許されるはずもなく、情け容赦なく仕事が降りかかってきました。

 でも、キノコ蕎麦パワーのおかげでしょうか。しっかり捌き切りましたよ(帰宅後すぐに寝たけど)。

 ありがたや、キノコ様。

 ありがたや、山の神様。

 これから暫くキノコ山には行けないけれど、やっぱり、『旬』が訪れている感じです。また遊びに行くので、その時には、よろしくお願いいたしますね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿