この秋最大の喜びとなったマイタケ採りは、超ハイペースのピンポイント勝負になったため、終了も早かった。全てが終わって帰宅したのが午前9時丁度になった。12ラウンド制のボクシングの試合が、1ラウンドKO勝ちで決着してしまった感じ。
帰宅して本日の収穫物を広げてみると、
堪らねえっす
改めて見直すと、質、量ともに最高級です。
さて、山での遊びがA氏とマタギの幸せの一時だとすると、ここから先は、家族の幸せのための一時となります。
放っておいてもキノコは美味しくならない。例のごとく下ごしらえを始めましょう。
これで1/4ぐらいかな
以前にも書いたけれど、ここでの手間が大切です。ここがしっかり終われば、後はキノコのクイーンの料理を楽しむだけ。
「猫の手、いる?」
「おおーっ、借りたい借りたい。」
途中から妻が参戦してくれたことと、今回のマイタケが非常にきれいだったことのおかげで、すごく早く作業が進んだ。
人手が倍になった効果は、もちろん大きいのだが、今回のマイタケの成長の仕方がすごく良かったことによる効果も大きい。
何を言いたいかというと、A氏が発見した『サワリ』が、たったの2日で『サカリ』に成長出来たのは、日中の気温が高かったおかげ。朝晩冷え込む中で、あっという間に成長したマイタケには、虫や汚れが入り込む隙がなかったのだと思う。おかげで、温度制御された無菌室で育てたように綺麗なマイタケに成長出来たのだ。
それを、ジャストタイミングで収穫出来たのだから、虫は勿論、汚れも殆ど付いていない。これだと、下ごしらえも楽です。
下ごしらえが終わって、改めて見る。多すぎますね。喜んで食べてくれそうな知人に連絡を入れて引き取って貰う。まだまだ多いので、2㎏ほど真空パックして冷凍しました。残りを1週間以内ぐらいに食べ切れば良いんじゃないかな。妻も同意。
それでは、早速料理に取りかかりましょう!
下ごしらえが終わっているので、マイタケご飯は妻に任せた。
マタギは、今シーズンまだ作っていない
≪マイタケの天ぷら≫
を作ります。
今年のマイタケ料理では初。何故そうなるかというと、傘と株の大きさが、ようやく整ったから。ご飯や吸い物に使うマイタケは、小さくてもいいんです。でも、天ぷらは、大きさが揃わないと格好が付かないし、食べ応えも楽しめないんです。で、今回、天ぷらに相応しいネタが揃ったってことね。では、参ります。
調理の部
・天ぷらサイズのマイタケを用意し、薄力粉をまぶします
※衣がしっかり付くように
このぐらいの大きさだと食べ応えがあります
・衣は、例によって揚げる直前に混ぜますが、液と粉はそれぞれ準備しておきます
・卵水は卵1個に冷水300ml(冷蔵庫で待機)
・粉は薄力粉350mlに片栗粉30mlを混ぜておきます
※片栗粉が多いほど固めに揚がります。マイタケだったらこのぐらいかな
170~175℃の油で数本ずつ揚げました
※太白ゴマ油が入ると美味しいと書いてあったので入れてみたけど、美味しかったのは、そのお陰なのか、マイタケのお陰なのかは分かりません
美味しそうです
・3回に分けて揚げました。その間、揚げ玉が浮いてくるのでその都度掬い取ります
※1サイクル終わる毎に、底に沈んだ汚れ(殆どが衣)を掬い取る。焦げ付き防止に必須
余った衣でかき揚げ(タマネギ・ニンジン・干しアミ)
さあ、ご飯も出来たようですよ。
本日の夕食、いただきます!
マイタケご飯は、文句なく美味しい。天ぷらは、揚げ物なだけに、香りは飛ぶんですけど、マイタケ本来の味と、しっかりした食感とが楽しめますね。これは、素材が太くて大きいことも影響していると思います。
いやあ、美味しい!
家族みんなで堪能させて貰いました。
ありがたやマイタケ様。ありがたやA様。ありがたや山の神様。
実は、今回のマイタケ採りの時、A氏が、
「次に出たとき(何年後か分からない)。また来れるかなあ。」
と言っていたんです。確かに、歳は食うわなあ。でも、
絶対に来れます。また、大収穫して、喜びを分かち合いましょう!
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