今回の入院でご馳走になった食事は、結構いい勉強になった。
特に、野菜料理は、目から鱗が落ちる美味しさで、驚いた。
病人用によく煮込んだ野菜類は、根菜も葉菜も、箸で挟めば、簡単にちぎれてしまう程柔らかく仕上がっている。
それにもかかわらず、一つ一つの野菜料理からは、素材が持つ本来の旨みが、じわっと伝わってくるのだ。
これは、病人用食のため、そもそも味付けが薄味に出来ていたことが大きいと思う。
だが、驚くべきなのは、やはり調理時間だろう。
これだけ柔らかく仕上げるためには、かなり長い時間をかけて煮込み続ける必要がある。
肉料理だったら、高温で短時間の加熱が、旨みを閉じ込めて美味しく仕上がるものだ。
しかし、その逆の作り方だったはずなのに美味しいのだ。
多分、どの野菜も、普通の煮物よりもずっと甘く仕上がっていたと思う、甘味料など使わなくても。
じっくり煮込んで野菜本来の旨みと、プラスアルファの甘みを纏った煮込み料理、これは、自分自身でも試してみる価値がありますね。
台所周辺を見回すと、いいものが目に入ったので、それを使ってみることにした。
使うのは、白菜。
作るのは、白菜と豚肉のミルフィーユ鍋。
それでは行ってみます。
・白菜の葉を600g用意して軽く振り洗い
・葉の上に豚バラ薄切りを乗せたら、葉⇒肉と交互に重ねて、最後に葉でしめくくり
・高さ5cmぐらいになるように切っては、鍋の外側から並べていきます
・調味料は鶏がらスープの素12gと酒大さじ2に水600ml
※なんとなく『出汁の素』を足したくなって小さじ1強ほど追加
・電磁調理器を使うことにしました
※アツアツをつつきながら楽しみたい
・沸騰したら蓋をして、弱火で40分加熱し続けました
※普通は20分で十分なはずなんだけど、柔らかさと甘みを引き出す調理を目指しました
・一旦火を止めたら、完全に冷めるまで待機
・食事のタイミングに合わせて再加熱し
アツアツのまま食べられる分だけよそって
戴きます!
予想的中。
白菜の味が甘くレベルアップしています。
調味料が極めてシンプルなんだけど、文句なく美味しいですね。
豚バラからも、いい味が染み出して、白菜のエキスと混じりあっています。
ああ~、身体の芯まで染みわたる美味しさ。
みなさん、おかわりしながら食べておりました。
いやあ、やっぱり、しっかり煮込んだ野菜の料理は特別に美味しいですね。
しかも、この寒い季節に、よく合う。
最後にスープが余りそうなんだけど、これ、勿体ないですね。
活用方法を考えなければ。
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