山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

秋の不思議

2019年10月21日 | いきもの
 本日は、休憩つきの勤務日。5日ぶりに散歩が出来る。前回散歩したときと、ほぼ同じコースを歩いてみると、季節がずいぶん進んでいることに気付かされる。

すっかり紅葉した桜並木


菊祭り?の準備も整いました


 「開かずの瓶詰め」に載せた景色と、ほぼ同じ場所なのだが、たった5日でこれほど姿を変えてしまう自然の姿に、神秘的な力を感じてしまうのは、私だけだろうか。
 季節を意識しながら(本音はメタボを意識しながら)歩いていると、おもしろいものに気付く。紅葉の美しい桜並木だが、足元を見ると…。

同じ木のものと思われる落ち葉ですが

きれいな紅葉の落ち葉と思って、辺りの葉と見比べると全然違う色が混じり合っていることが分かる。同じ木から落ちても、何だっけ?メラニンだかなんだかの出方で違って見えるみたいなことを大昔に習ったような気がする。 この、色の違いもきれいだね。
 前回見た『菊祭り』も、準備が調ったみたいです。でも、上手いなあと思うのが、背景の準備。この祭りを盛り上げるように、取り囲んだ木々が彩りを添えています。来訪客は、遠目には木々の秋を、近づいては菊花の秋を同時に楽しむのだろうね。
 歩いていると、また、おもしろいものが。

???タケのフェアリーリング

 おお、これはお見事。得体の知れないキノコではあるけれど、お見事にフェアリーリングが描かれているではないか。
 この円形の出来方については、諸説があるらしいけれど、とりあえず、どうでもよい。それよりも、フェアリー(妖精)がキャンプファイヤーのごとく何かを囲んで踊っている様に喩える所が、楽しいと思いませんか? これも自然の不思議。
 最後に出逢ったのが、この景色。

カメラを近づけても無我夢中

 やたら繁殖力が旺盛な外来種のセイタカアワダチソウ。花粉症なんかもあるから、人は、あまり喜ばない花らしいんですけど、今、山形では一番目立っているんじゃないかな。ここに、ミツバチなんかがいっぱい集まっていました。
 …確か、ミツバチって巣の中で冬越しするんじゃなかったっけ?(全く自信なし)今、花に来るのって、幼虫のエサじゃないよね。クマみたいな越冬のための栄養補給?まだ頑張って貯め込んで、冬に食べるの?
 考えてみると、不思議なことだらけですね。
 だから、自然はおもしろい、と思った本日の散歩でした。

明日も頑張ろう(癒やしの料理)

2019年10月19日 | 日記


   老いた樹

 触れる者に温もりを
 見る者に憧憬を
 聞く者に歌声を
 宿る者に生長を

  そうやって

 求める全ての者に
 求められるがままに分け与えている

 自らの生命は
 いつか枯れ果てるとも
 笑いながら分け与える存在

 私も生きていくことが出来るのだろうか
 そんなことを喜びにして

                  マタギ


 本日は、仕事が休み。だけど、あるイベントのボランティアが予定されていたので、そちらに専念しました。
 1日中降ったり止んだりの天気でくたびれるんですけど、このイベントに関しては、延期も中止もなし。ひたすら耐えながらイベント運営に勤しみました。
 くたびれ果てて帰宅するとメモが目に入る。ああ、町内会の仕事もあったんだっけ。部屋で書類を準備して、組長さんに届けに出掛ける。ほんの僅かな距離なのに、すごく遠く感じてしまう。
 実は、明日も予定外のボランティアを依頼されてしまっている。「ま、頼られているんだから応えなくてはいけないよな。」ぐらいの気持ちでいたのだが、本日の氷雨は堪えた。正直な所、気が重くなっているのだ。とにかく、身体を温めたい。
 妻に聞くと、晩餐の準備は大丈夫だという。お言葉に甘えましょう。風呂を沸かして、ちょっと熱めの湯に入ると元気が出てきた。そうなると、台所から薫ってくるいいにおいに初めて気付く。 おおおっ!

秋の味覚+あったまりメニュー


 嬉しい豚汁に、栗ご飯ではないか。(ついでに『絶対者』のおひたしまである) 
 はああ、旨かった。
 これだよね。喜びを受け取り、元気になった自分は、喜びのもとを誰かに贈る。受け取った人の笑顔が喜びになって、もっと元気になる。その繰り返しが大事。
 明日も頑張ろう!


やってみなけりゃ分からない

2019年10月18日 | キノコ料理
 昨日の下調べの結果、晩秋のキノコは、例年よりちょっと遅れ気味に成育中、月末辺りから最盛期に突入しそうな感触を得た。
 でも、向かいの住人は、ウズウズしているだろうな。例年だったら、10月10日(以前の体育の日)辺りが前半のピークなのに、私からの連絡が来ないんだから。
 この辺が、本年度から感じている山遊びの難しさ。一般の勤め人の勤務と私の勤務とのサイクルが、なかなか合わせられないのだ。
 仕方がないですね。これから何年かは、同行可能な期日を確認し合いながら調整していくしかない。 …これで、お互いに完全にフリーになった頃には、今度は、日程じゃなくて、身体の自由がきかなくなってしまうんだろうなと考えると、可能な限り今を楽しみながら健康を維持していきたいという気持ちが高まってくる。 …最近まで、全く考えたこともなかった思考のベクトルである。
 はあ~、年とったなあ~(´ω`)。


昨日の偵察の成果はこれだけ

 さて、今回の収穫は僅か。しかも、冷静に観察してみると、旬を外しているものもあることが分かった。だとすると、また、保存食ですよね。ところが、

サワモダシの佃煮(前回分)

台所には、まだまだあります。

『絶対者』も待機中

 この場合、この子達が最も幸せに成仏、じゃなくて、活用される道は何か。
 ポクポクポクポク チーン
   ≪冷凍佃煮!≫
 これでいってみましょう!
 すごい発明みたいだけど、全然大したことがない。

いつも通りに煮詰めて


冷めたら真空パックにして冷凍

 やってみたことないけど、ナメタケの瓶詰めが何年も保存できるんなら、冷凍したって、そこそこに保存がきくんじゃないかな。
 少なくとも冷蔵より日持ちがすることは間違いない。懸念されるのが、冷凍によって旨みとか繊維とかが分離してしまわないかという点。
 ま、やってみなけりゃ分からない。今、楽しんでいるナラタケの佃煮や『絶対者』のナメタケがなくなって、キノコの佃煮が恋しくなった頃に解凍して確かめてみましょう。 …うまくいきますように。

晩秋キノコの下調べ

2019年10月17日 | キノコ採り
 予定通り、午前4時過ぎに出発。まだ真っ暗闇。ずいぶん夜明けが遅くなった。外気温は、5℃だって。本日もかなり寒い。
 しかし、望むところよ。我がホームグラウンドは、どんな様子かな?楽しみでワクワクする。
 今日は、夜勤が控えているから、新規開拓をする気はなし。例年お世話になっている倒木巡りだ。
 ほぼ日の出時刻頃に歩き始める。

ヤマブドウの葉がきれいです

 私の倒木巡りにも歴史があって、その中には数々のドラマがあった。そんなドラマを経て、印象深い倒木には名前がついている。
 まずは、『ドラフト1位』だ。遠目に見ても何かが生えているのがわかる。近づいて見ると…。

ナラタケ(ちょっと老け気味)


ブナシメジ

 ブナシメジは出始めかな?中秋のキノコと晩秋のキノコの入れ替え時期みたいですね。
 さて、次は『健康優良児』。こちらにも何か出ていますよ。ナメコだ。但し、まだまだ小さい。


出始めたツブナメコ

 来週まで置いておきましょう。この前のマイタケみたいなことになるかもしれないけど、これは仕方がない。それにしても、さすがは『健康優良児』。この木からは10年以上もお世話になっている。これからも大事にしたいですね。
 この後『王様』と『倒木群』とを見て回ったが、まだ早かったみたいです。これから、徐々に出てくるでしょう。
 それでは、また来週!

開かずの瓶詰め(絶対者の復活)

2019年10月16日 | キノコ料理

秋晴れの歩道


公園では『菊祭り』なんかが予定されているのかな

 休憩時間の散歩。ちょうど1週間ぶりだ。すごく良い天気に恵まれて、歩くだけでも幸せな感じ。これこそ休憩。午後の仕事にも力が入るってもんだぜ。
 さて、これだけ良い天気の朝は、放射冷却で気温が下がりましたね。山形市で4、5℃(だっけか?)、気象庁のデータを見ると、飛島以外の全ての観測地点で、今期最低記録だそうだ。しかも、山沿いは、1℃とか2℃とかの、霜が降りるレベルまで下がっている。こうなると、晩秋キノコの季節が始まりますよ。
 明日の勤務は夜勤。天気予報は、降水確率0%。ナメコ木の下見、決定です。
 ところで、ちょっと気になっていることが…。

台所に置きっ放しの瓶詰め

 台所に、だいぶ前につくったナメコの瓶詰めが残っているんですよ。覚えているのは、『ナメタケ』の状態で保存してあることぐらい。何時つくったのかも分からない。それが、何時しか『開かずの瓶詰め』として、流しの前に君臨するようになってしまったんですよ。多分、採れなかったときのための保険みたいなつもりで残してあったんだと思う。

記録から逆算すると、このナメコです

 でも、もう良いんじゃないかな。保険よ、さらばだ。そして、今年、新たなナメコ木を見つけるのだ。
「キノコ王に、俺はなる!」
…こうして、何年もの間、大気に触れることなく眠り続けていた宝物が目覚めるときがやってきた。人力では開けることが出来なくなっている真空の蓋に、錐を当ててハンマーで叩き穴を開ける。シュッと音がして、へこんでいた蓋が平常に戻る。何年ぶりかで地球の空気を吸ったそれは、眠りに就いたときそのままの姿と香りを保って起き出してきた。まるで、永遠の命を持つ絶対者のように。

 蓋を開けて、小鍋に移し入れてから、ちょっと味見。旨いじゃないの!妻とも確認。うん。…もう少しだけ味を濃くして戴きましょう。意見が一致
 例によって、1対1対1の調味料と言いたい所だけれど、これって既に完成品だから、醤油とみりんは1だけど、酒は2で全体を緩めましょう。

良い香りがしてきました


 遂に、絶対者は復活を遂げ、我が家の食卓に戻ってきてしまった。家に残っている保存用のナメコは、もう、ない。ここからは、0からのスタートになるのだ。
 マタギよ、ここからが勝負。良いナメコシーズンをめざして精進するのだ!
    To be continued!