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ラフレシアの花は何から生じたものか?

2023-10-08 08:30:01 | ブログ
 8月に東京理科大学の有村源一郎先生の「植物のコミュニケーションの不思議」と題する講演を聴講した。この講演を通じて、植物が害虫に食われにくくするために、いくつかの防御手段を用意していることを知った。一つは、食害が生じたことを検知して、害虫にとって害になるタンパク質をつくったり、害虫がいやがる香りを出したりする機能である。もう一つは、植物がもつコミュニケーション能力を発揮するもので、害虫の天敵を呼ぶ香りを出したり、食害植物が匂いを使って周囲の植物に害虫の存在を知らせたり、害虫がいやがるミントの香りを介して間接的に害虫の存在を知ったりする機能である。

 そして、食害を直接検知する場合も、匂いや香りを介して間接的に知る場合も、ともに防御用のタンパク質をつくるための遺伝子が、エピジェネティク制御によって活性化されることを知って、納得した。

 先生は、スライドでラフレシアを提示され、ラフレシアは、ハエを呼ぶためにヒトにはいやな匂いを出していることを説明された。そこで休憩時間中に、ラフレシアの花が葉っぱから生じたものであれば、元になる葉っぱがなければならないが、どうなっているのかについて質問したが専門外のようなので、後日、ネットで検索することにした。

 Bingのチャット検索に、「花は葉っぱから生じたものであれば、花には元になる葉っぱが存在しなければならない。世界最大の花と言われるラフレシアには、葉っぱがあるのか、ないのか?ラフレシアの花は何から生じたものか?」と質問した。

 その回答は、「ラフレシアは、寄生植物であり、ブドウ科の植物に寄生して直接花を咲かせます。茎、根、葉はなく、花は直接寄主組織内から出ます。つまり、ラフレシアには葉っぱはありません。」というものであった。何とも妥当な回答のように思える。

 なお、注意点として、「花は葉っぱから生じたものである」という説は、すべての植物について正しいものではなく、「進化の歴史上、シダの類が葉というものを進化させたのと、種子植物が葉というものを進化させたのとは、独立のようです。ですから、シダの葉が直接に花器官になったとは考えない方がよいでしょう。」とのことである。