河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

人生末期症状の春に

2010年03月22日 | Next Time/Next Place
もつれる足と息切れの坂道をよたよた歩いていると

後ろから小学生くらいのポニーテールの女の子が
歩道にある車進入防止のポールを馬とびして次々とクリアしながら
横断歩道の白線は2本飛ばしに着地して
あっと言う間にわしを追い抜いていった

なんなんだ、あの身の軽さは、浅田真央か村上佳菜子の親戚か

春のカゲロウの中で
新鮮な驚きと衝撃に脳卒中になりそうな血圧の眩暈と痔の痛みを覚えつつ
自分はいつから中高年になったのか思い出してみた
思い出してみても、生まれた時からずっと中高年だった気がする

人生の病気は気づいた時には手遅れなのである

坂道や駅の階段はいつからこんなに重たくなったのか

そのうち、階段の手すりにつかまりながら下りるようになった時、きっと

「誰なんだ自分は、昨日までは、階段を走っていはずだ」

と思うに違いない

すれ違った黒猫はわしに向かって

「もう明日を生きてる暇なんかねえぜ、今日からちゃんと今日を生きるこったな」

とえらそうな口をきく

そして僕は途方に暮れる