風の谷のナウシカ 安田成美
「兄さん、どうしたの、何か変なスイッチが入っちゃったの
どんどん作詞したって、これじゃ僕の作曲が追いつかないよ」
「ごめん海老三、悪かった、この作品って
考えてみれば俺の中学高校時代と変わっていないな
思い出せば授業を聞かず一日中こんなことばかりしていた
ノートの切れ端に挿絵付きで書いて教室中に回していた
それを読んでたまに授業中に吹き出すやつがいてな
それだけが俺の生きがいだったんだよ
会社員になってからは同じ事を社内メールでするようになったけどな
システム管理者の立場上無駄なトラフィックが後ろめたかった
それが今はブログになっただけかもしれんな」
内三はまなざしを過去に向けたまま、それっきり動かなくなった
「兄さん、兄さん、どうしたの、しっかりしてよ」
どんどん作詞したって、これじゃ僕の作曲が追いつかないよ」
「ごめん海老三、悪かった、この作品って
考えてみれば俺の中学高校時代と変わっていないな
思い出せば授業を聞かず一日中こんなことばかりしていた
ノートの切れ端に挿絵付きで書いて教室中に回していた
それを読んでたまに授業中に吹き出すやつがいてな
それだけが俺の生きがいだったんだよ
会社員になってからは同じ事を社内メールでするようになったけどな
システム管理者の立場上無駄なトラフィックが後ろめたかった
それが今はブログになっただけかもしれんな」
内三はまなざしを過去に向けたまま、それっきり動かなくなった
「兄さん、兄さん、どうしたの、しっかりしてよ」
♪金色の玉の下くぐりぬけ 振り向けばオームじゃないイモムシ
♪雲間から青空見えれば 体ごと軽くなるの
♪虫や樹の言葉を あなたにも教えてあげたい
♪尖閣諸島はだれのもの だれのものでもないじゃない
♪うどん谷のナウシカ タイ語はしゃべれない
♪うどん谷のナウシカ 甘いのおあげさん
♪青空から飛び立つのよ
♪見えてくる焼き鳥の煙
♪うどん谷のナウシカ タイ語はむずかしい
♪うどん谷のナウシカ 辛いのおあげさん
♪東から飛び立つのよ
♪見えてくる西方浄土
作詞:瀬渡内三
♪雲間から青空見えれば 体ごと軽くなるの
♪虫や樹の言葉を あなたにも教えてあげたい
♪尖閣諸島はだれのもの だれのものでもないじゃない
♪うどん谷のナウシカ タイ語はしゃべれない
♪うどん谷のナウシカ 甘いのおあげさん
♪青空から飛び立つのよ
♪見えてくる焼き鳥の煙
♪うどん谷のナウシカ タイ語はむずかしい
♪うどん谷のナウシカ 辛いのおあげさん
♪東から飛び立つのよ
♪見えてくる西方浄土
作詞:瀬渡内三
The Girl From Ipanema(イパネマの娘) Astrud Gilberto(アストラッド・ジルベルト)
♪小麦色の足長娘 イタヤドから来た娘
♪通り過ぎると みんなため息あ~
♪サンバのような軽いステップ 妊婦のように優しく歩き
♪通りすぎると みんなため息さ~
♪おー俺はさびしいぜ~
♪はーどうすりゃ伝えられる~
♪ぎょえー想いを伝えたくても~
♪イタヤドから海までは一直線だから
♪小麦色の足長娘 イタヤドから来た娘
♪いつもいつでも 俺を見やしない
♪小麦色の足長娘 イタヤドから来た娘
♪通り過ぎちゃって 俺を無視かよ
♪俺を無視かよ~
♪俺は無視かよ~
♪俺は虫けら~
♪俺は虫以下~
訳詩作詩:瀬渡内三
♪通り過ぎると みんなため息あ~
♪サンバのような軽いステップ 妊婦のように優しく歩き
♪通りすぎると みんなため息さ~
♪おー俺はさびしいぜ~
♪はーどうすりゃ伝えられる~
♪ぎょえー想いを伝えたくても~
♪イタヤドから海までは一直線だから
♪小麦色の足長娘 イタヤドから来た娘
♪いつもいつでも 俺を見やしない
♪小麦色の足長娘 イタヤドから来た娘
♪通り過ぎちゃって 俺を無視かよ
♪俺を無視かよ~
♪俺は無視かよ~
♪俺は虫けら~
♪俺は虫以下~
訳詩作詩:瀬渡内三
「すごいじゃない!兄さん、やればできる人なんだね
名曲の誕生だよ」
「そうだろ、ユーミンとかが唄いそうだろ」
得意げにどや顔をした内三は
ダウンロード売り上げの金額を妄想して
自分でも知らぬ間に下品な笑い顔になっていた
しかし今の70歳の内三にとっては
腰にサロンパスを貼るだけでも大仕事であった
「しまった、こんなことなら
40歳の時に人生をやっておくべきだった」
そうつぶやきながらまた居眠りをしてしまうのだった
夢の中で内三は夏の海岸を全力で走っていた
タローの尻尾がふにゅふにゅと鼻をくすぐった
しゅわしゅわとキュウリ畑から吹く緑色の風が頬に心地良かった
名曲の誕生だよ」
「そうだろ、ユーミンとかが唄いそうだろ」
得意げにどや顔をした内三は
ダウンロード売り上げの金額を妄想して
自分でも知らぬ間に下品な笑い顔になっていた
しかし今の70歳の内三にとっては
腰にサロンパスを貼るだけでも大仕事であった
「しまった、こんなことなら
40歳の時に人生をやっておくべきだった」
そうつぶやきながらまた居眠りをしてしまうのだった
夢の中で内三は夏の海岸を全力で走っていた
タローの尻尾がふにゅふにゅと鼻をくすぐった
しゅわしゅわとキュウリ畑から吹く緑色の風が頬に心地良かった
♪グッバイサマーフレンド
♪君と過ごした夏があったね
♪水平線の向こうには
♪いつも永遠が見えていた
♪さびしくてさびしくて
♪君の姿探しても
♪風の音しか無かったよ
♪グッバイサマーフレンド
♪今年もたたみだしたカタクチイワシ
♪台風が過ぎた後の空は
♪泣き明かした君のよう
♪僕が死に急ぐ時にはたしなめておくれよ
♪胸の奥には戻せない悲しみもあることを
♪夏の色彩は命の青なんだねと
♪薄れるように君は秋へと去っていった
♪さびしくてさびしくて
♪君の声探しても
♪風の音さえ無かったよ
♪グッバイサマーフレンド
♪君はいつも明日を見ていたね
♪未来は永遠に来なくなった
♪君を失くしてから
♪さびしくてさびしくて
♪君と一緒に遊んだ
♪夏の友達でいさせて
作詞:瀬渡内三
♪君と過ごした夏があったね
♪水平線の向こうには
♪いつも永遠が見えていた
♪さびしくてさびしくて
♪君の姿探しても
♪風の音しか無かったよ
♪グッバイサマーフレンド
♪今年もたたみだしたカタクチイワシ
♪台風が過ぎた後の空は
♪泣き明かした君のよう
♪僕が死に急ぐ時にはたしなめておくれよ
♪胸の奥には戻せない悲しみもあることを
♪夏の色彩は命の青なんだねと
♪薄れるように君は秋へと去っていった
♪さびしくてさびしくて
♪君の声探しても
♪風の音さえ無かったよ
♪グッバイサマーフレンド
♪君はいつも明日を見ていたね
♪未来は永遠に来なくなった
♪君を失くしてから
♪さびしくてさびしくて
♪君と一緒に遊んだ
♪夏の友達でいさせて
作詞:瀬渡内三