河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

八田八郎物語 11 生活苦

2014年07月04日 | 八田八郎物語
西宮での生活は最悪だった
大阪で始めた父の新しい仕事はうまくいかず
信者第1号だった議員は芸人としても父よりはるかに成功を収めていた
父はブログを書くことで現実逃避を続けていた
僕は学校でいじめられつづけた

「宇宙の子供、スターチャイルド、ウはウツ病のウ、二酸化マンガン」

いろんなあだ名をつけられてはいじめられた
下校時の下足箱の中に核爆弾を仕掛けられた
バレンタインデーには毒入りチョコレートが山のように集まった

でも、体の不自由な子供が時として「神の子供」と呼ばれ
狂った人だけがこの世界の真実を見せてくれることがあるように
不幸な分だけ僕は幸せだった
なぜなら今の毎日が不幸の連続ならば
先に待っている人生には幸福だけしか残っていないと思ったからだ

そんな考えが間違っていたと知ったのは
大人になってからだったが
その頃の僕にはそんな未来など知る由もなかった
幸福になる未来を妄想するだけで毎日が過ぎていった

そんな時、サナギからやっと目覚めた又三郎おじさんもが
昆虫のような派手な髪の色と服装で
長崎からやってきて居候となった
家は貧乏のどん底に落ちていった

甲山に沈む夕日を見る事が毎日の喜びだった
夕日が沈み家の中がうす暗くなるマジックアワーには
なにもかもが美しく見え
貧乏も目立たなくなるからだ



八田八郎物語 10 宇宙樹教信者第1号

2014年07月04日 | 八田八郎物語
「どうだろう、八郎、この長崎造船所の秘密の地下室を出て
新しい土地、西宮に行ってみないか、何か面白い事がありそうな気がするんだ」

僕と父さんは蒸気機関車で兵庫県西宮市の阪神電車の武庫川駅に着いた

「父さん、なんか、駅前で男の人が演説をしているよ」

「オデワー縁もゆかりも無いアホな二ホン、えーと、アホナニジノミヤジミンカラ
票ヲモダッデやっとのことで4回目で5カイ当選ーーオーヒッヒッヒッ、ヒーーービイヨーー川西のー
ウチュウトイウカテゴリーから比べたら、50万の50円で折り合いを、ギョーヒッヒッヒックビャー
ソレガ何で悪いねん、僕、幼稚園いきたないねん、おなかイタイねん、がっこうイヤヤー
ウサギさんにニンジンやるねん、えーと福知山線で、でででーーあまがさきでーー
おかあちゃんをキノサキ温泉に連れて行っただけや、おでわーしょうすうみんぞくこうれいか
ギャーヒッヒッヒック、ダノオキソマーレハンマキドンドレーーそちゃらもげらすしーーー
だんがえシシソレママうんあてえーーっしグシグシーーーへしいーーたーーソルゲピンジャーーー
ザルツブルグーーノボトケトウゲー」

しだいに宇宙語をしゃべり出したその政治家はその後、八田二郎の主宰する宇宙樹教の信者となり
兵庫県知事となり東京都知事を経て、総理大臣にまでなったという

7月3日(木)のつぶやき

2014年07月04日 | 八田八郎物語