えりも町郷土資料館ほろいずみ水産の館のBlogです。

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町指定文化財「目黒神社境内の石碑群」

2023年02月19日 15時33分19秒 | 資料館紹介
 「目黒神社境内の石碑群」の石燈篭(いしとうろう)・狛犬(こまいぬ)は、江戸時代に幌泉場所(えりも町)を漁場として発展させた関係者を示す重要な文化財で、平成14年(2002年)3月20日に町指定文化財第7号に指定されました。
 目黒神社は、天保十三年(1842年)に、場所請負人である福島屋杉浦嘉七が建立したものです。
 元治元年(1864年)に奉納された石燈篭二基一対の碑文には、正面に「奉獻(ほうけん)」と刻まれ、写真①には「□場□□□ 中村□太郎 金太郎 熊二郎」、写真②には「セ治人 越後鬼舞 伊吉丸」と刻まれています。

写真①   写真②

 狛犬二基一対は、慶応四年(1866年)に奉納され、写真③には「番屋守 中村惣太郎 宮石 熊二郎」、写真④には「慶応二年寅年九月吉日」とあります。
写真③

写真④

 この時期の猿留(現在:目黒)地区は、幌泉場所の一部として、福島屋杉浦嘉七(場所請負人)が請け負っており、大漁と航海安全を祈願して、福島屋の番屋守である中村惣太郎が寄進したと考えられます。

※□の部分は、碑から読み取れない部分です。