えりも町郷土資料館ほろいずみ水産の館のBlogです。

襟裳岬やえりもの様子や資料館ほろいずみの活動を紹介しています。

サケの「いずし・づくり」体験

2010年11月21日 15時35分58秒 | 地域力

えりも地域力発掘協議会主催の「サケのいずし(飯寿し)」づくり体験が11月20日21日の1泊2日の日程で実施されました。

えりも産の秋サケの中でも「銀聖」というブランドサケを用いていずしを作る体験。初日はサケを三枚におろし、大きくカットし、冷蔵庫へ。

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サケをさばく指導は、銀聖プロジェクトの仕掛け人であり、定置網の親方佐藤勝さん。

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次は、サケのフレーク作りを体験しました。ゆでた身から骨・皮・血合いを取り除き、脱水し、さらに小骨を取り除き、調味料を加え、炒って仕上げました。

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夕食はえりも特産の「えりも短角牛」の焼肉と、ブランド品として「王蝶(おうちょう)」と名づけているカレイ仲間でマツカワの刺身を堪能しました。

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2日目は、いずし用の野菜きりから。指導はえりも漁協女性部長川村光代さん。

ダイコン、ニンジン、ショウガをそれぞれの好みに切り(短冊、千切り)ます。そしていよいよ樽詰めです。硬めに炊いたご飯に日本酒を合わせ、ザラメ砂糖、塩、麹、タカノツメ、それにサケの切り身を、野菜とサケが層になるように、調味料を万遍なく振りながら、樽に詰めていきました。

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一通りの作業が終了した後、昼食は「えりも短角牛カレー」でした。

今回、参加者を募集したところ、定員の倍を超える希望者があり、会場や道具類の関係で半数以上の方をお断りせざるを得なく申し訳ありませんでした。「どうしても見学させて!」という声もあり、いずし体験を見学していただきました。見学者がいる中での作業は、参加者にとって少々負担だったかな~と感じていましたが、みなさん、のご理解とご協力のもと無事終了することが出来ました。ありがとうございました。

いずしづくりは、この後の管理が重要です。浮いてきた水分をなめてみて、塩分がうすければ塩を追加するそうです。徐々に重い重石を置いていき、水分を出していきます。約40日後が食べごろとのこと、どのような味になるか楽しみです。


プランクトン調査

2010年11月20日 13時30分39秒 | 最新の景色

資料館で現在取り組んでいる一つに、「海の生き物たち」の冊子の制作があります。磯の生物、海藻、魚などを紹介する予定です。

生態系の底辺を支えているプランクトンも紹介したく、プランクトンの調査を北海道大学大学院理学研究員院生物科学科の修士生石黒さんにお願いしました。

本町、東洋、庶野の港で40・100マイクロの目のプランクとネットを引いてサンプリングしてくださいました。夜には庶野漁港で大型のプランクトンが採取できました。えりも岬漁港では波のうねりにより港内が濁っておりサンプリングを断念しました。

プランクトンは自らの動きで生息域を変更できない、潮の流れに身を任せる生物のことだそうです。自ら動き回り、海流の流れもへっちゃら!という生物はネクトンと呼ばれるそうです。

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えりも港湾での調査の様子。


N42°の標識が設置されました。

2010年11月18日 17時57分31秒 | お知らせ・募集(イベント・事業等)

11月18日、えりも町百人浜の駐車場横、悲恋沼の近く、えりも町指定文化財「一石一字塔」の隣、百人浜緑化事業地の隣接地に「北緯42度線」の標識が設置され、除幕式が挙行されました。

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北緯42度線は、えりも町のほか道南地方の町を横断しています。えりも町には、記念写真を撮影できる場所に標識がなかったので、この度の設置となりました。

現在、国道336号線黄金道路目黒トンネルの工事を請け負っている清水・北興特定建設工事共同企業体がえりも町に寄贈したもので、地元の坂田組土建、ホロトラ建設興業も設置に協力してくださいました。式は、設置までの経緯が説明された後、共同企業体の関係者、岩本えりも町長、神子島えりも町郷土資料館N42°の会会長が除幕しました。

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記念碑には、えりも特産のミツイシコンブ、灯台、ゼニガタアザラシ、地形がデザインされ、社)全日本川柳協会常務理事・北海道川柳連名会長の岡崎大心先生の直筆「風のまちえりも」、トンネルを模したアーチに「北緯42°地点」が刻まれています。

日高山脈襟裳国定公園内の公有地ということもあり、大きな標識を設置するのは景観上もよくないので、このようなスタイルになりました。

えりも地域で活躍していただいている企業の方々に、このような地域の宝物の掘り起こし、観光資源の一つに育つような取り組みをしていただいたことは、企業の社会貢献として高く評価されるもので、えりも町では清水・北興特定建設工事共同企業体に感謝状を贈呈しました。

みなさんも、足を運んで、ぜひ、この記念碑をご覧ください。色の異なる花崗岩の組み合わせが素敵です。

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なぜ11月18日に除幕式が挙行されたかというと、十一月十八日は「土木の日」だからです。「土木」をばらすと「十一・十八」となるそうです。