今年の流行語大賞とやらが決まった。
「なでしこジャパン」なのだそうだ。
なんということだ。
確かになでしこジャパンの活躍は、暗い日本に明かりをもたらしてくれた。感激もした。
しかし、東日本の悲嘆にかかわる言葉が、出てこないとはなんたることか。
所詮、軽佻浮薄な世間だから、もとよりこのようなものであろうし、「流行語大賞」なるものにさしたる意味も期待もしていない。
とは言っても、「頑張ろう東日本」とか、「頑張ろう東北」とか、そんな言葉がなかったものか。
震災関連では、「3.11」、「絆」、「帰宅難民」が上がったようだ。
あの「驚き」と「悲しみ」は、胸の底に沈んだままなのかもしれない。
やはり日本人のおもて面は、こんなものなのか。
少しばかり、考えてみたい。