佳き人と逢えそうな午後二月尽 ひよどり 一平
(よきひととあえそうなごごにがつじん)
・・・・・・・
新型コロナウイルスが猛威を揮っています。
出会いたくないので、極力外出を避けている毎日です。
しかし、彼奴は見えない上に神出鬼没で、何処に潜んでいるか分かりません。
緊張の糸が切れないように、できるだけゆったり気分で過ごそうと思います。
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逢いたいのは「佳き人」なのですが、もともと居ない人に逢うなんて無理な俳句です。
佳き人と逢えそうな午後二月尽 ひよどり 一平
(よきひととあえそうなごごにがつじん)
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新型コロナウイルスが猛威を揮っています。
出会いたくないので、極力外出を避けている毎日です。
しかし、彼奴は見えない上に神出鬼没で、何処に潜んでいるか分かりません。
緊張の糸が切れないように、できるだけゆったり気分で過ごそうと思います。
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逢いたいのは「佳き人」なのですが、もともと居ない人に逢うなんて無理な俳句です。
薔薇の芽や内懐に石ひとつ ひよどり 一平
(ばらのめやうちふところにいしひとつ)
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新型コロナウイルス対策として、三月二日から春休みに入るまでの間、全国の小中高校を休校にするのだそうです。
安倍総理大臣からの要請です。
この措置について、私は賛成します。追い詰められてのことでしょうが、それでもよかったと思います。
今度のウイルスは、国難に近い災厄をもたらしそうだからです。
がしかし、低学年の子供を持つ家庭にとっては、別の問題を抱えることになりそうです。子供だけを家に置けない!
各家庭では、きっと悲鳴を上げることでしょうね。
それに、PCR検査が要請に追い付いていない!これは極めて重大です。プロならプロらしい仕事をしてほしい。
マスクはいまだに店頭から姿を消したまま。中国人が買い漁っているという噂があります。政府はマスクに補助金を出すそうですが、中国人の商売に使われるのでしょうか。とんだお笑いになります。マスク商人のモラルを問いたい!
国会は「桜を見る会」や「東京高検黒川検事長の定年延長」でてんやわんやです。
法務大臣と衆院予算委員長の懲罰動議が出されました。
新型コロナウイルスが暴れだしたのにも関わらず、「桜を見る会」の問題で悪態を吐いていた立憲民主党のナントヤラいう女性議員は、懲罰対象にならないのでしょうか。理由は二つ。時機を弁えなかったことと、それに品のない御託。
斯く言う私も、品がないのですけれど。
いっそのこと、
薔薇の芽や内懐に石多数 ひよどり 一平
春うらら首を伸ばして亀二匹 ひよどり 一平
(はるうららくびをのばしてかめにひき)
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「まァ差し向きのメドは米寿でしょうかねえ」
当時の主治医だったM先生がボソッと言った。私の寿命のことを言ったのだ。M先生は内視鏡の名人で、私の食道も胃袋も腸も知り尽くしている。
「・・・・?」 とっさに答えられず、私は先生の顔を見た。4個目のガンを凌いだばかりの頃だった。
私が軽く答えると思って言ったらしい。答えない私を見て、先生はドギマギした。拙いことを言ったと思ったに違いない。
「私はもう辞め時だと思っているのですよ」 M先生は自分の話に替えた。
そのM先生は、昨年の秋に辞めた。
私は八十五歳だが、今のところ、米寿をメドと思ってはいない。
そんな気持ちがあったので、昨日は次の句をアップした。
料峭や何をなすべきあと五年 一平
もちろん、自信があるわけではない。それほど傲慢でもなく、強い願望でもない。単なる気合いだ。
人生は運と気合と謙虚、それにチョッピリの努力だと思っている。
写真は私がよく行く公園の池。
二匹の亀が私を笑っていた。それともカラオケの気分か?
二ン月や鳩には鳩の小さな影 ひよどり 一平
(にんがつやはとにははとのちさなかげ)
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新型コロナウイルス問題がますます大きなことになった。
韓国、イタリアほかの国々にも拡がり、日本よりも重大な局面に陥ったとか。
日本ももちろん、東京、北海道、和歌山ほかの各県に拡がっている。
日本は中国の次の感染規模になっているが、政府の行動が遅かったように思えるし、どこかの国に対する遠慮があったように思えてならない。それとも、もともと果断な決断ができない国柄なのだろうか。
かくなる上は、拡大防止、重症化防止に全エネルギーを投入しなければならない。
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自分の国は自分で守る気概を持ちたい。その上での日米安全保障条約だ。
「憲法九条があるから、日本は軍隊は持てないのです」という前提では、日米の安全保障条約も反故にされる。
どう考えても、安倍首相の憲法改定についての姿勢はおかしい。ホンモノではないように思う。憲法改定という形を繕えばいいと思っているのではなかろうか。
自分の国は自分で守るという気概は、多くの国民の理解がなければだめだ。
安倍首相のホンキ度に私は疑いを持っている。彼は真の「保守」なのだろうか。
近在で死ぬる覚悟や残る鴨 ひよどり 一平
(きんざいでしぬるかくごやのこるかも)
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あれほど多数の鴨だったが、既に多くは北の空へ去って行った。
毎年のことながら、寂しいものだ。
着かず離れずして泳いでいる二羽がいた。
恋人同士だろうか、なんともいじらしい。
この辺りで生きる覚悟の二羽に、心からの拍手を送りたい気分であった。