昨日は朝から雨っぽい感じの日でした。
反面、今日の日差しは暖かい。しかし、風が冷たいようです。
お花見の日和も、今日あたりまでなのでしょうか。
若さがあれば、花見の宴へと繰り出すでしょうが、今の私には、そのような気力はありません。
あの若かりし頃、座のみんながシートを被って雨をしのぎ、ワイワイ騒いだこともありました。
バブルが弾ける前でしたから、懐の中身には頓着せずに、お互いに煽り合って高揚していたのですね。あのような雰囲気が、バブルを再生産していたのでしょうか。
バブルの最盛期と言っても、正直なところ、わが財布はさほど膨らんではいませんでした。
にもかかわらず、「世界第二位の経済大国」というムードに、知らず知らずに踊らされ、分不相応な放埒を働いていたような感じがします。
病魔に取り憑かれたのも、むべなるかなと得心している次第。
しかし、今になってなお、深く反省しているとは言いがたい私がいます。遠くに薄くかかった虹を見た感じは確かでしたから。
もはやあの高揚感を取り戻すことはできませんね。
花の宴やがて一人となりにけり 鵯 一平
今年の季節は、春になってからも、かなり異例な展開となった。暖かかったり寒かったりの差が激しく、対応するのは容易なことではなかった。
もっとも私の場合、寒い状態に併せて着ぶくれることに決め、細かな神経は使わない。なまじ気温に対応しようものなら、タイミングを失して風邪をひく恐れがある。昨年の春は、気温対策に失敗し、記憶が飛ぶほどの高熱に見舞われた。つまり、迂闊だったわけである。
同じ失敗を繰り返さないため、低温の日に備えて着ぶくれたという次第だ。
何事によらず私は迂闊。つまり、慎重さに欠くのだ。承知していながら繰り返しているのだから、迂闊と言うよりは、むしろ愚かと言うべきかもしれない。
迂闊にも恋猫を見て見詰めらる 鵯 一平