過日の夕方、仲間のY.Y,とS.Tの両氏から電話があった。
浜離宮へ菜の花を観に行くと聞いていたので、直ぐに、「ははァ、菜の花に酔ったな!」と私は思った。
案の定、ご機嫌の二人だった。昼酒で二合徳利を6,7本倒したというのだから、酔って当たり前。
この二人が菜の花を見に行くと言えば、その先の魂胆は明らかだ。
もともと、菜の花は男を酔わせる。個人差もあろうが、私は桜よりは菜の花に酔ってしまう。
花に酔うということは、酒を求めることに繋がり、しかも、大方の場合は昼酒となる。昼酒の酔いは格別だ。
菜の花や月は東に日は西に 蕪村
「呑みたいねェ」 そんな蕪村の気分が伝わってくる。これは私だけの感想かなあ?
菜の花や酔はぬつもりの昼の酒 ひよどり
そんなつもりで呑み始めたのでしょうが、菜の花はそれを許さない。
菜の花に酔ひ酒に酔ひ人に酔ふ ひよどり
豊かな人生に幸あれ!