新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

世代間対立を煽るな!

2012年01月16日 18時56分26秒 | 身辺雑記

 野田改造内閣が発表されたとき、マスコミは、「この顔ぶれで、消費税アップができるのか?」という記事を書いていた。つまり、増税は当然という前提の記事だった。

 本当にそんなマスコミでいいのか?

 増税の是か非かは、もはや論外のことなのか?

 一体改革の中身に問題はないのか?

 私は意見が違う!

 消費税のアップは結果としてやむを得ないにしても、そこへたどり着く道程や内容が問題なのだ。

 なぜ消費税の値上げなのか、十分な説明がなされたとは思わない。

 国会議員の80名削減が妥当なのかどうかも、説明を受けていない。

 公務員の給与の問題についても、納得しているわけではない。

「このままでは、これから結婚し子育てをする世代がかわいそうだ」

 しきりにそのような宣伝をしている。

「それにひき替え、今の老人は恵まれている」とすらも言っている。

 確かにこれからの若者は大変だ。理解できないわけではない。問題だとも思っている。

「昔は7人で1人の老人を支えていたのに、今は3人で1人。いずれは1人が1人を支えることになる」

 そんな論調も多い。まるで、世代間の対立を煽っているようではないか。。世代間格差は老人たちの責任だと言わんばかり。

 われわれの世代が、もっと将来を見据えて、しっかりした制度設計をすべきだったことは確かだ。しかし、老人世代がすべての責任を負うべきなのか。

 子供を産み育てやすい社会を作らなかったと言われればそれまでだが、安易な生活をのみ望んだ世代にも問題はあったはず。

 たとえば私の子供たちの世代だ。遊興に走ったとは言わないが、結婚をすることをためらい、子供を産むことにも躊躇した。

 そのような世代を育てたのは私たちだったので、責任はあると思っている。

 私たち世代にも反省すべきことが多かった。だが、安きのみを求めた次の世代にも考えるべきことがあったはず。

 つまり、お互いに見通しが悪く、何よりもそれを予見できなかった専門家や政治家に多くの責任があったと思う。

 今さらそれを言ってみても詮ないこと。

 願わくば、世代間の対立を起こすような場当たり的な論調は控えてほしい。

 どの世代に「票」が多いかなどは、考えてほしくない。

 大戦後の焦土の中から立ち上がってきた苦労についても、少しは思いを巡らせてほしいものだ。

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

増税内閣

2012年01月13日 16時33分13秒 | 身辺雑記

 今夜、野田改造内閣が出発するようだ。

 岡田氏を副総理にしての新体制、増税に向かって走るのだろう。

 議員定数の削減、公務員制度の改革など、「隗より始める」ことを見せてほしい。

 しかし、きっと無理でしょうね。

 議員定数の80名減を唱えたところで、滑った転んだの論議を繰り返したあげく、「一票の格差是正」でお茶を濁すだけ。

 なんとなく見えています。

 期待せずに眺めましょう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬木立

2012年01月11日 20時20分44秒 | インポート

Img_0138s

 俳句の夏の季語に「万緑」がある。

 漢詩の「万緑叢中紅一点」から出た言葉だそうだが、

    万緑の中や吾子の歯生え初むる   中村草田男

 によって、季語として定着したものだそうだ。

 確かに、新緑とは異なり、万緑には勢いがある。私もこの季語は好きだ。

 好きだからと言って、句が作れるものではない。まことに口惜しいかぎり。

 冬の季語に「冬木立」がある。寒がりの私だが、この言葉も好きだ。秘めた力と透明感がある。

 邪念をすら吸い取られてしまいそうだ。

   ひとしきり泣きたき思ひ冬木立   鵯 一平

   別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謹賀新年

2012年01月10日 20時16分17秒 | インポート

Img_0366ts

 今年の暮れ正月は、とても寒うございましたねえ。

 寒がりの私には、かなり堪えました。

「脱原発依存」とやらのかけ声もあり、国民としては忠実に従わなければならないのですが、なかなか節電とは参りませんでした。

 つまり、新春早々、「非国民」だったような次第でして………。

 そのような中、孫姫たちの襲来はとても楽しゅうございました。

 そのせいで、医師から指示されていたのに、朝夕の血圧測定も忘れがちになってしまいました。 

 すでに今日あたりは、もとの無気力な静寂に戻っております。

 写真は公園の臘梅です。

 清潔な雰囲気の花なのですが、なぜか私は、あの香りから、別の世界を感じてしまいます。

    三日はやもとの二人となりにけり   鵯 一平

 今年は、昨年以上に行動的であろうと思っております。

 よろしくお願い申し上げます。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする