無念

2013-02-16 05:25:12 | Daily Life
仕事でお世話になった大先輩が亡くなった。

2 年前の春に定年退職で仕事を辞されてからお会いしていなかったが、その頃から既に食道癌を患っており『完治の見込みはない』と聞いていた。
2/13 息を引き取った、という。

おいらが滋賀の工場で勤務していたときに新潟から転勤で来られた先輩は製造技術一筋の方で、製品の生地を製造する分野においての親方だった。
製品の製造量などを決める製造管理ではなく、製品の品質を安定させるのが仕事…職人だった。

滋賀時代のおいらの仕事は工場事務で受発注が仕事の中心…先輩との仕事の絡みは少なかったのだが、おいらが新潟に来て半年で体を壊し 2 ヶ月休職して復帰した先が製造の現場で、そんなおいらを指導してくれたのが先輩だった。

震災の時、ウチの会社は機械設備に異常はなく無事に生産を続けることができた。
だが、震災の直撃を受けた地域の生産が途絶え、流通は大混乱に陥る…それは被災地に向けてだけではなく、東京や大阪などの大消費地向けの流通もまた同じだった。
混乱する流通・物流に対処すべく、受発注業務の経験者が緊急招集される…その中に、おいら。

震災の混乱の中、ひっそりと定年で会社を去った先輩にしっかりとしたご挨拶もできなかったことを残念に思う。
言うほど親しかったわけでもなく、わざわざ会いに行くほどでもなかった。
だからこそ、最後のあいさつがきちんとできなかった事が無念。



新潟で職場復帰した 2010 11 月の青空…先輩と再会したころ。

ご冥福をお祈りする。

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