車線と車速

2011-11-30 14:10:34 | Bicycle
毎日新聞社会部(@mainichi_shakai)より Twitter で流れた『安全で快適な自転車利用 環境の創出に向けた検討委員会』初会合の様子(全文そのまま転記)。

銀輪の死角取材班です。安全で快適な自転車利用環境を目指して国土交通省と警察庁が設置した有識者会議が28日に始まりました。
その初会合で出された意見を紹介します。

国交省は08年から全国98のモデル地区で進めた自転車レーンなどの整備事業について
▽自転車走行空間のネットワーク計画を作成した地区は少ない
▽地域住民との合意形成が難航
▽交差点で自転車と車、歩行者が交錯する
▽整備されても利用者が少ない-などを課題に挙げました。
また、国交省の担当者は「統計を踏まえ、5キロ未満の移動は自動車から自転車に転換を図っていける可能性がある。転換する以上は事故を減らすための環境整備が必要だ」と表名。

委員からは、自転車の交通量や事故の実態、利用者の意見など詳細なデータを公開してほしいとの意見が出ました。
金沢市で自転車事故を防ぐ街づくりに取り組む委員は「住民参加が大きなポイント。行政が方向性を示しても住民の納得が得られないとルールが守られない」と発言。
また、「議論は人を中心に考えるべき。誰でも年をとる。その時にどの交通手段を選ぶか、その中で自転車を考えないと」

都市デザインを研究する委員は「施策の目標として、交通手段の優先度を明確化しないといけない。同じ自転車でも遅い、早いがある。また、車と自転車の分離が最優先というのはどうか。諸外国は車の交通を制限する、速度を落とすなどが最初に考え、次に分離か共存かを考える」

自転車政策を提言するNPO法人の委員は「交差点の通行方法ほど大事な議論はない。まず交差点をやるべき。ドイツは交差点の整備を優先し、その後、自然に単路も対策が進む」と提案。
警察庁の担当者が「交差点は渋滞解消に右折レーンが必要。自転車レーンの余裕はなく難しい」と発言。
これに対しこの委員は「渋滞より人命が大事」。
また「原則車道は法律のルールなのに国民に勘違いがある。自転車歩行者道や自転車が歩道を走りやすくするなどの勘違いを助長する施策は直してほしい。一度には難しくても、車道の脇を走る自転車が危なくないハードとソフトの施策を進めるべき」
警察庁の担当者は「自転車乗用中に車ではねられて亡くなっている方が多く、この死亡事故を減らすには歩道に上げた方が安全で、警察の現場では車道に下ろすことにちゅうちょがある。自転車が歩道や車道を行き来するのが事故多発の一因」

別の委員は「ママチャリで車道は厳しい。危ないと思うのに踏み切るのは難しい。子供と一緒に自転車で走る場合、余裕のあるところは歩道がいいとも思う」。
NPO法人の委員は「自転車のルール順守もそうだが、車のドライバーのルール順守が大事。そもそもルールが複雑すぎ整理すべきだ」

次回会合は12月15日。国交省や警察庁が追加のデータを示し、自転車交通の在り方や走行空間の整備について、さらに議論を深める予定です。計4回の会合を経て来年3月に自転車の走行空間整備方法や自転車交通の在り方などをガイドラインとしてまとめる予定です。

率直な感想。
なんか、難しい話しているな…。
もっとシンプルに軸芯(=幹)を考える方が分かりやすいと思うけど。

最近、改めて感じるのが『車線』と『車速』の関係。

自転車で車道左側を走行中…という仮定において、どんな道路が走りやすく、どんな道路が走りにくいのか…という部分について、
おいらの『経験上』で話せば、一言で言って、『片側2車線以上の道路は自転車で走りにくい』。

もっと言ってしまえば、片側2車線以上の道路は『立派な』歩道や中央分離帯が付けられることも多く、自動車の車速も上がりがち。
交通量が多いから片側の車線数が増やす改修を行う。
改修を行えば道路は益々クルマで通りやすくなる。
結果、さらにその道を通るクルマが増えるんだろう。

50km/h 規制の片側2車線の道路…スポーツバイクで走っても車道はかなり怖い。
逆に、速度規制標識なし(=60km/h 規制ってことだね)の片側1車線の道路は、歩道があるないに係わらず、車道を走行してもさほど怖くない。

おいら、曲りなりにもスポーツバイク乗りなので、おいらの感覚がママチャリライダーとイコールであるとは思わないが、
車道を自転車で走るとするなら、どんな道が走りやすくてどんな道が走りにくいのかスポーツバイクでもママチャリでもあまり変化しないと思う。

クルマを運転していて改めて思うのは、交通の流れと確認事項。
クルマでの走行中で周囲の状況に気を配るのは運転者として当然のことなのだが、片側1車線の道路とそれ以上の道路では確認すべき項目が自ずと変化する。

例えば、片側2車線の道路をキープレフトで走行中、車道左側に自転車発見。
自転車の追越しに必要な回避量を見極め、バックミラー・右ドアミラーを確認、右車線側の安全を確認して自転車の回避追い越しを考える。

これが片側1車線ならばどうか?
自転車の追越しに必要な回避量を見極め、バックミラー・右ドアミラーの確認…よりも先に対向車の有無を確認するだろう。

追い越す時の車速はその時によって異なるが、経験上車線数が増えるほど追越す時のクルマの車速も上がる。
同じだけの安全マージンをとって自転車をパスしたつもりでも、追い抜くスピードが上がれば自転車側の恐怖感は高くなるし、実施に風圧などの問題も発生する。

もうお分かりだろう。
自転車レーンが必要な道路とは、どんな道路なのか。
全てがすべてではない。
どんな道のどんな場所に改修工事が必要なのか。

モラルアップとルール順守の啓発活動は当然。
最低限、左側通行と信号順守を大前提にすれば、ハードの部分のどこに手を付ければいいか、自ずと分かってくると思うんだけどな。

matsuoda さんが、警察庁の通達『良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について(pdf)』を分かりやすく解説してくれている(ブログ記事はこちら)。

自転車通行帯をどんどん作りなさい…といっても、自治体にも予算がある。
最優先すべき項目、その次の項目…。
キチンとした『芯』を持って、ぶれずに粘り強くやらないと『歩道の中の自転車道』みたいに施策がどれも中途半端になるぞ。

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Coaster Breake

2011-11-29 15:15:03 | Bicycle
ウチで所有する街乗り自転車を share しよう…という発想に立ち始めたおいら、
その背景には長女とのあんな出来事こんな出来事次女とのあんな出来事こんな出来事があってさ。

おいらはやっぱり自転車が好き。
おいらとおいらの家族がその自転車を通じて楽しく生活できるという夢を持つ。

おいらの趣味はおいらの趣味として仲間とワイワイやればいい。
おいらの趣味の自転車と、実用を多く内包した家族の自転車とは、完全なリンクは出来ない。
当たり前の事なんだけどさ。

今までは、それぞれが所有する自転車をそれぞれが楽しく…という発想だったんだけど、必ずしもそれが良いとは思えなくなってきた。
街も山も道路も悪路もどこでも平気なオールラウンダーとしての MTB は、おいら的には OK でも、おいら以外は違うかも。

そう思い始めたら『だれのもの』と指定しない家族の街乗りクロスが一台欲しくなった。

『あくまでも街乗り前提。男性でも女性でもカッコ良く乗れるモデルはないかなぁ…』と思ってネットをウロウロして目を引いたのは…



MASI SOULVILLE 3 MIXTE
MASI の街乗りクルーザー。
内装3速、フェンダー装備。
小型だがチェーンガードもついている。

お!これ、イイねぇ。
カッコいいじゃん!

そう思って、改めてスペック表を見る…と気になる項目。
SRAM Coaster Breake …とある。

Coaster Breake …所謂『逆踏みブレーキ』で、後輪のブレーキ操作はペダルで行う。
当然、後輪のブレーキレバーは、ハンドルにない。
(前輪はダブルピボットキャリパーブレーキが装備されている。当然ハンドルにブレーキレバーがある。)

SCARABIKE/コースターブレーキ説明ビデオ(explanation video of the coaster brake.)


う~ん…。
工業規格でキチンとした制動装置として認められているのは知っている…が、
おいらも含めて、これを使ったことがある人がウチの家族にいない。

キチンと理解している…という大前提で、とっさのブレーキ操作が出来るか?
それと、おいら以外の家族がノーブレーキピストと勘違いされた時にきちんと説明できるか?

いや、これ、カッコいいんだけどなぁ…。
ちょっと躊躇。

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一票投じ

2011-11-28 08:42:19 | Bicycle
連合いのヘルメットを『フルマチバイシクル』で注文した。
ネットで注文した方が安かったのだが、敢えて店頭でのオーダー。

理由は、フルマチバイシクルさんに頑張ってほしいから。

先日のブログ記事に書いた通り、今までの自転車屋さんにない『オシャレ』な感じがするこのお店は、APARTMENT Design Store, の系列で、『本物のデザイン』だけをご提案するインテリアセレクトショップ…と HP で明言されている。
目利きのバイヤーが買い付けたセンスある品ぞろえが『売り』なのならば、その系列のバイシクル・ショップも同じこと。

自転車をファッションとしてとらえられる…。
今までにないバイシクル・ショップの可能性に『一票』を投じたわけだ。

おいらが新潟に来てからの1年半、自転車関連は佐上商会さんにお世話になっている。
それは今後も変わらない。
MTB 里山ライダーとして、仲間と『ワイワイ』させていただいているのも佐上商会さんあってのこと。
来て間もないおいらを快く受け入れて下さり、大変感謝している。
おいらの新潟での自転車ライフは佐上商会さんに支えられている。

その一方で、自転車と連合いや娘たちを繋ぐロープは、おいらと自転車を繋ぐロープとは種類が違う
そこを理解しようと思えば、ファッション系のバイシクル・ショップがおいらが住む街にあって、そこの Manager と顔見知りになることも、おいらとって大きな意味を持つ。



勝手なことを書いている。
結局、気に入ったショップで買い物がしたいだけなんだ。
今回の買い物は機能面を考慮しつつもファッション重視だったってことだ。

思いがあって商品を手に入れる。
狙った商品なら、店頭買いが一番。
顔が見える買い物は心が通じると信じているから。

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産・学・官

2011-11-27 06:45:36 | Bicycle
良いニュースをひとつ。

自転車条例案:12月議会に提出へ 全小中高で安全教育--県発表 /埼玉(毎日新聞 2011/11/26)

県は25日、自転車の交通安全教育の強化などを目指す「県自転車の安全な利用の促進に関する条例」案を、12月定例県議会(12月2日開会)に提出すると発表した。同様の条例は都道府県では京都府(08年4月施行)に続いで2例目で、来年4月の施行を目指す。
条例案は、県内の小中高校すべてで、自転車交通安全教育を行うと明記している。また▽街頭で自転車の乗り方を指導する「自転車安全利用指導員」制度を県が創設し、交通指導員など約3000人に委嘱する▽毎月10日を「自転車安全利用の日」とし、啓発活動などを集中的に開催するなども定める。一方で自転車利用者には、事故に備えた保険加入や、ひったくり防止のカバー装着など努力義務を課している。
県内で防犯登録されている自転車の台数は9月末で約54万4000台。今年3月の東日本大震災で発生した帰宅困難者問題などを受け、3~4月だけで約5万台増えた。一方で、今年1月から9月末までに自転車に乗っていての事故死者数は29人で全国で2番目に多い。上田清司知事は「条例制定を県民一人一人の意識とマナーの向上につなげたい」と語った。

最近の自転車を取り巻く話題の多くは、主に震災以降の自転車の増加とそれに伴う事故の増加、浮き彫りにされたルールの乱れと警察の方向転換。
おいらのブログでも展開していた一連の話題の通り、自転車が車道に出たならば…で予想される混乱。
その根底に今までの『放置』をチャラにして『ダメなものはダメ!』と大鉈を振った警察庁への『期待(=やっと分かったくれたか)』と『不安(=その前にやることがあるんじゃないの?)』。
そこには『指導』無くして『取締』ありきが見え隠れするようにも見えた。

今回のニュース、埼玉県は『そこは行政がカバーする』とハッキリと手を上げた。
しかも、教育機関を巻き込んで意識の向上を目指す姿勢も示した。

公的機関の縦割り行政がどれだけ有効に機能するのかは未知数…だが、地方自治・警察・学校が同じ方向に向くことは大きな一歩だ。

そこに来て…『学・官』の足並みがそろってきているのに、心配な『産』。
自動車や単車のメーカーのように大きなものも少なく、関係団体も細かく分かれているためか、イマイチ声が大きくならない感がある。
その辺の事情はこちらを参照

行政が曖昧な態度を取った 40 年、その曖昧に乗っかって自転車を製造・販売してきた自転車産業界が、実は一番出遅れたのではないか?

モラル高いスポーツバイク乗りだけを相手にして商売が出来るわけがない。
子ども同乗車・子ども車・通学車・電動アシスト…。
今回の行政の方向転換は、ブームに乗って成長しようとしている部門以外の販売バランスを崩しかねない地殻変動の可能性をはらむ。

でも、ここで乗り遅れてはいけない。
今の曖昧の果ては、自転車ブームの陰りとともに業界の衰退をもたらすと思う。

車道を走ると言う新しい規格に合った快適な自転車を生みだしてほしい。
それは『スポーツバイク』という『スポーツカー』という意味ではなく、
『タウンユーズ』という『軽自動車』という意味でさ。

ブームをブームで終わらすのか、
ブームを定着させてベーシックにするのか。

今が正念場なんじゃないの?
大きなことを言うようだが、そう思う。

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Crossover

2011-11-26 08:38:28 | Bicycle
フルマチバイシクルのイベント PRIMO!! vol.2 Alley Cat が終わり、自宅に着いたのは 18 時過ぎ。
共稼ぎのウチら家族は、平日の買い物が難しい。
一日遊んだ最後は、次の連合いかおいらの休みの日までの食糧買い出し。
週後半はおいらが昼からの仕事なので、おいらが朝から晩飯を用意してから出勤するパターン…自ずと煮物が中心。

近所のスーパーまで連合いと行く。
その道すがらでおいらは次女のヘルメットの一件を口にした。

凄く悔やんでいる…その思いは連合いも同じだった。

連合いは自転車に限らず機械系に強くない。
機械に強くないから機械に触ろうと思わないし、機械の性能等にも無頓着。
自ずと調整整備はおいら任せになり、クルマも自転車も移動手段でしかない。

埼玉県の山合いの小さな村で育った連合いは、クルマがなければ生活できない感覚が身についてしまっている。
小中学校時代は歩きで学校に通い、高校はバスと電車を乗り継いで通った。
高校卒業後はどこに行くにもクルマ。
自転車は小中学生の『生活の足』…そんなものでクルマと同じ場所を走れるワケがない。

ごく一般的なママチャリライダーはこんな感覚なんだろう。
身についてしまった意識と言うのはなかなか変化しない…変化しない方が安定しているし、変化させるには労力がいる。

おいらは自転車と共に育った。
特に高校時代のジテツウは、良いも悪いもいろいろ経験した
その後も自転車との縁は消えず、今に至る。
ジテツウと言う生活の足、ツーリングやトレイルライドと言う趣味やスポーツのアイテム…。
自転車をイロイロな方向から積極的にかかわり、その利便性、その危険性をおいらなりに理解してきたつもりだ。

多分、おいらの周りにいる自転車乗りのみなさんは、きっとこんな感じなんだ。
それぞれの基準で安全を意識している。
街乗りなら…
ツーリングなら…
トレイルライドなら…
同じ基準で安全ではなく、シチュエーションに見合った安全対策を考える。

残念ながらおいらの感覚は、家族の感覚にリンクしていなかった。
今回の件で、ハッキリと思い知った。

連合いや子どもたちの自転車に安全策(前照灯・尾灯…など)を施して『いい気』になっていたのはおいらだけで、肝心な『何故そうなのか?』の部分が伝わっていなかった。
それが一番大事だって、いつも書いていたのにさ

買い物をしながら連合いと話す。
『自転車に乗る時にヘルメット被ってくれないか…。ヘルメットはおいらが用意する。』
おいらの提案に連合いはふたつ返事だった。

努力が必要。
親は子どもの見本にならなければ…。
連合いにも、おいらにも、その気持ちがちょっとづつ足りなかったのだろう。

おいらに足りなかったのはファッションセンス。
自転車は相棒であるが、あくまでも『Machine』で、ファッションアイテムではない…という感覚がダメなんだ。
おいらと自転車を繋ぐファッションが魅力的であること…そこにヘルメットもグラブもバッグもトータルで含まれること。
ついこの前、そのことに気がついた

連合いに足りなかったのは車両感覚。
自転車は機動性に富んだ1人乗りの車両。
女性らしいファッションセンスで車道を走るイメージ。

カッコ良く、楽しく両親が自転車に乗れば、『それイイかも』と思ってくれるかもしれない。
お互いに足りないものに気がつき、クロスオーバーさせる。

『ダメだったから…』と言って諦めない。
自転車を取り巻く新しい部分が見えれば、おいらの考えだって進化するに違いない。

ただいま連合いがヘルメットデザインを検討中。



おいらもこの写真くらいのセンスが欲しいかな。

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暗転

2011-11-25 09:10:01 | Bicycle
今年の勤労感謝の日は良い思い出だけではなかった。

次女が…ヘルメットを嫌がった。
世の女性と同じようにファッションが気になるのだろう。
あれほど『カッコいいから絶対かぶる!』と言っていたのに…。

小学生(正確には13歳未満)なら保護者にヘルメットの着用『努力義務』があるが、
中学生になった次女には、本人にも、保護者にも『ノーヘル』を咎める法的な拘束力はない。
あるのは安全を意識する心だけ。

次女の周りを見渡して、おいらが知り得る次女の友だちにヘルメットを着用している人は…いない。

みんなしていない→カッコ悪い。
髪型が乱れる→カッコ悪い。

周りから入力されるファッション情報には、安全性なんて考慮されているわけもない。
ちょっと前の『厚底ブーツ』や『ローラーシューズ』の流行なんてのを考えれば、安全なんて流行の犠牲にしかならない。
自転車に限らず、ファッションは常に安全の先を行く。

ヘルメットなんて『ダサい』し『ウザい』。
現在の一般的な社会で生活しようと考えれば、自ずとそうなるのか…。

子ども優先で、連合いにヘルメットを用意していなかったもの…痛かった。
『ママも被ってないじゃん!』…反論できない。
こうなってしまうと、おいらだけでなく連合いも強く言えない。

次女はヘルメットを嫌がらなかった。
逆にカッコイイと言っていた。
常に交通安全と保身を説いてきた。
去年の7月においらがクルマと接触した時も、ヘルメットの効果を再認識したはずだった
そこにおいらの『慢心』があった。

考えてみれば、それは必然。
『中学生』と言う大人みたいな子どもの頃って、『つまらない大人になりたくない』って頃。
大人の言う『安全・保身』は、中学生から見れば『伝統的・保守的』にしか映らない。

…おいらもそうだった。

『ヘルメットは持っていく。被りたくなったら被ればいい。』
それで妥協して街乗りポタへ。

法律違反でもない。
自転車の整備不良でもない。
悪いことはひとつも無い。

とっても楽しい一日だったのだが、唇を噛む苦い出来事。

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欲張りポタリング。

2011-11-24 09:49:38 | Bicycle
勤労感謝の日…長女は受験勉強の息抜きで、友だちとカラオケ。
トレイルライドが中止になったおいらは、取り急ぎ予定を組み直して、連合い・次女・長男と共に市内ポタリングに出かけることにした。
月曜日にお邪魔した『フルマチバイシクル』さんのイベントが雨で延期され、23 日に実施されると聞いていたから、みんなでそれに参加しよう…ということになったのだ。

イベントは 14:30 Start だから、午前中はどこかに遊びに行って、昼食を食べて、イベントに参加して…。
ということで、午前中から自転車で Go !

信濃川右岸やすらぎ堤を通り、柳都大橋を渡って『みなとぴあ』へ向かう。



途中で『田中屋本店』みなと工房でお団子とお茶で小休止。
対岸には朱鷺メッセと佐渡汽船。

みなとぴあは新潟の歴史的な背景をカバーする博物館で、展示と体験が出来る施設。
社会科見学で訪れたことがある長男はここが『お気に入り』なようで、もう一度行ってみたいと言っていたのだ。
おいらも初めて入るのだが…なるほど、長男はこういう分野に興味があったのね。

昼過ぎにみなとぴあを離れ、昼食を食べに古町に向かう。



目指すは『ふるまち謙sバーガー』…ジャンボな佐世保バーガーにチャレンジ!
ボリューム満点のバーガーを、次女も長男も『ペロリ』とたいらげてご満悦。

フルマチバイシクルのイベントは PRIMO!! vol.2 Alley Cat。

『決められたチェックポイントを自転車でめぐるスタンプラリーです。
 各チェックポイントの指令をクリアすると高得点。
 今回は時間の正確さも高得点のコツみたいです。
 おひとりでもグループでも、どんな自転車でも参加できます。』

ということで、次女・連合いチームと長男・おいらチームで参加。

端からチェックポイントを全て回る気がないおいらたち…。
古町から信濃川の左岸を経由してみなとトンネル、海岸線を通って日和山。
途中で写真を撮ったり、海に出たりして、スタンプラリーはそっちのけ(笑)。

それはそれで良いんじゃない?

日が落ちて、指定された時間に Goal !

のんびりゆっくり、食べて、走って、見て、遊んで。

前日まで雨。
翌日からまた雨。

ポッカリと開いた晴れ間の日。
勤労感謝の日…今年も良い思い出が出来たね。



良い一日だったと、自賛。

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特異日

2011-11-23 06:56:19 | Daily Life
『11 月 23 日は晴れの特異日なんだって。』
そんなことを小学生のころに聞いたことがある。

実際のところ、東京地方の晴れの特異日としてこの日が上がっているわけではないのだが、『晴れるから』という理由でラグビーの早慶戦は毎年 11 月 23 日と決まっているのだそうだ。

おいらもこの日の記憶は何故か多くて。
祭日で休み…だけだと忘れてしまうことも多いのだが…。

去年の今日は…仕事をしていた。
体調不良の休職から復帰したのが 11 月 1 日。
仕事が出来るという勤労感謝があっても良い…と書いた。

一昨年の今日は…山吹 MTB に参加していた。
林道を走って、万灯呂山から京都市内を一望して、
次女がお楽しみ抽選会で一等の折り畳み自転車をゲットしてさ。

ここ何年かの記憶を辿ってみても、他の祭日の記憶がなくなっていても、
勤労感謝の日は覚えていることが多く…。

今年の今日は…楽しみにしていた SGM の MTB ツーリングが積雪のため中止。
急遽、家族で市内に繰り出すことになったのだが、家族そろって自転車で出かけるなんて、そうある話ではない。
天気が心配…見る天気予報ごとに内容が違っていて…どれを信じたらよいかワカラナイ…が、
ウチにはスーパー晴女の次女がついている。
きっと降らない、多分晴れる。

11 月 23 日は、記憶の特異日。
今日の事も、きっといい思い出になる。

さ、朝食にしようか。

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フルマチバイシクル

2011-11-22 05:22:30 | Bicycle
月曜日は日曜出勤の代休だが…今季初!の寒い冬の新潟到来。
雪こそ降らなかったものの最高気温は 10℃ を上回らず、北西からの雨交じりの湿った風が長男の傘を壊す始末。

…当然、自転車遊びも、お預け。

これから年末に向けて仕事も一気に忙しくなっていくし、偶には街に遊びに行ってみようか。
そう思い、ひとり古町に向かう。
遊びに行くと言えば、何時もは街から反対の方へばかり向くのだが、実は行ってみたいお店があったんだ。

フルマチバイシクル



写真はブログのトップページから拝借。

街の自転車屋さんだが…その佇まい、普通の自転車屋じゃぁ…ない。
偶にしか通らない西堀通りで、ひと際『異彩』を放つお洒落な感じ。

特に用事があるわけでもないが、ふらりとお店を訪ねてみる。

ドアを開けて中を覗くと…『アァ、イラッシャイ。』と声がする。
Don Speden さん…フルマチバイシクルのマネジャー&メカニックさんでニュージーランド人。
いきなりの外人さんでちょっとビックリするも、そこから先は日本語ペラペラ話好きの Don さんのペースでイロイロと。

この日は雨降りで自転車で行かなかったのだが『ドンナ自転車ニ乗ッテイマスカ?』と尋ねられ、
『Gary Fisher だ』と答えると、『ワタシ、MTB ノ選手ダッタンダヨ!』とのこと。
その後は MTB 談義で盛り上がること(笑)。

店舗内はビンテージ MTB・SURLY のシクロバイク・CHINELLI のロードバイクなどが数台。
所狭しと自転車を展示している普通の自転車屋さんとは違う雰囲気。

10 坪に満たない小さなお店って、入るのに勇気が行ったりするでしょ?
雑貨屋さんや、洋服屋さんなら…おいらはムリ。
おいらが入れる『その手』のお店があるって、なんか嬉しい。
水・土・日曜日は、店頭で Don さん手作りのミートパイ販売もしてるんだって(11:00-売切れまで)。
自転車に興味が無くても、ちょっと寄れるじゃない?

こういうの、イイよね。
うん、おしゃれ。

寒い寒い新潟の冬…。
ポツリと灯る街明かり。

そんな感じかな。

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デレデレ

2011-11-21 08:21:18 | Bicycle
長女が連合いの Bianchi PRIMAVERA-L に乗りたくなった理由が分かった。

長女はあまり自転車に詳しくない。
だが、中学校の通学用に買った自転車は明らかに『実用車』で、連合いの Bianchi PRIMAVERA-L よりカッコ良くない…ということぐらいは分かっている。
だから見た目重視で Bianchi に乗りたいわけなのだが、偶々自転車を借りて友だちと街に出かけたら、友だちからの評価が異常に高かったということがあったらしい。
こっちよりは…と思って借りた自転車は、思いのほか効果的なファッションアイテムに成り得てしまった。

以前、何とかして自転車を借りて行こうとする長女の話題を出したのだが、その裏にはそんなことがあったのね。

長女の自転車への評価は、今までみたいに『移動手段』オンリーではなくなった…ということ…だろう。

自転車をスポーツとして考えるならば『ミリ単位』でのセッティングがパフォーマンスに大きく影響するから、基本的にバイクは個人所有。
でも、実用車・街乗りメインなら家族で自転車を share するのもアリだとおいらは思っている(いや、最近思い始めた)。
体格的には、連合い 160cm 、長女 152cm 、次女 153cm と、小柄な部類ではあるが皆が大人の体格になってきたし、
このくらいの体格差なら、無理なく統一セッティングで…と言う方向に舵を切っても良いかもしれない。

次女は MTB …といっても、いつもいつも『Boyish』でいたいわけも無く、スカートを穿きたいときだってあるだろう。
逆に長女だって、偶にはカッコ良く MTB(あまり想像できないが…)という選択があっても良い。
そう考えれば、ウチにもう1台ぐらい街乗りクロスがあっても良いかも。

何れにしても、今まで『知らん顔』だった長女が、どんな形であれ自転車の話題に顔を出してくれたことが嬉しくて。
だってさ、春になって高校生…かわいい盛りの長女が颯爽とジテツウする姿を想像するだけでさ…そりゃぁ、もう!

イイねぇ!
デレデレと…自転車オヤジが、またクダラナイ妄想を膨らます。

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