小沢代表公設秘書の逮捕（土井）

昨日の今日のことでまだ行方がどうなるか分かりませんが、兎に角日本中に衝撃が走りました。
政界の「明日は闇」とは言い古された表現ですが、まさにその通りの事態が発生しました。
政権奪取前夜と見られていた小沢代表の公設第一秘書の逮捕はこれまでの政局をめぐる動きを一変させました。

小沢代表はこの捜査は国家権力の不公正な行使であって、やましいことはなく、進退を考えることや謝罪の必要はないと強調しています。
また献金が西松建設で違法な形で作られた金ということがはっきりした時点で返却するとも言っています。
しかし国民の多くが、はぁそうですか、それなら問題ないですネとは行かないでしょう。
検察側の行動にも多分に政治的なものは感じられますが、不正の確証をある程度は摑んでのことだと思われるので、それを頭から批難する訳にも行きません。

常識的に考えて、二つの政治団体のバックが西松だということは百も承知だった筈で、形式が整っていたので違法なものではない、もし違法なものだったら返せば問題ではないという主張がすんなり通るとも思われません。
かって野党として同様の問題を鋭く追及してきた民主党が、その代表の疑惑にどう対処するのか、今のところ強気で推す構えですが、果たしてその思惑通り行きますかどうか。

未曾有の経済危機だというのに与党も野党も何やってんだかと国民の失望と政治への不信と無関心を増長さすのは間違いないようです。