ゆめ未来     

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今週の読書! 黒い瞳のブロンド/NOS4A2

2015年08月22日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この2冊。

黒い瞳のブロンド/ベンジャミン・ブラック  2015.8.22

 ベンジャミン・ブラックの『黒い瞳のブロンド』を読みました。
訳者後書きによると、このミステリーは、チャンドラーの『ロング・グッドバイ』の"続編"と呼ぶべき構成をとっている。
その理由として、『ロング・グッドバイ』の重要な傍役であった友人、テリー・レノックスの名前が本書の前半に出てくることからも、『ロング・グッドバイ』以後の話であることはすぐに気づかされる。
お馴染みの保安官事務所の課長補佐、バーニー・オールズ、本署殺人課のジョー・グリーン部長刑事、リンダの夫であるローリングも登場する、ことからも明らかとありました。

 「あなたのおっしゃる通りでしょう。世の中のことはおおむね、フェアでない方に傾くものです。
  そう思いませんか?」

 「小金を稼ぎ、正直でいようと努めている、よくいるありきたりの男に過ぎません。こんな男が何千人もいるのです、ミセス・ラングリッシュ、何百万人も。退屈な仕事をこなし、夜になるとくたびれ切って家へ帰ります。バラの匂いもしません

 一生のうちには決して忘れられない一瞬というのがある。後になっても、鮮明で明確な輪郭を描く幻覚的な細密画として甦る光景だ。


 無理にでも自分に信じさせなければならないことというのがある。

   産経ニュース..............編集者のおすすめ/『黒い瞳のブロンド』

   『 黒い瞳のブロンド/ベンジャミン・ブラック/小鷹信光訳/ハヤカワ・ミステリ 』



NOS4A2-ノスフェラトゥ (上)-/ジョー・ヒル  2015.8.22

 ジョー・ヒルの『NOS4A2-ノスフェラトゥ (上)-』を読みました。
ぼくは、ダークファンタジーはあまり読んだことがありません。
2013年ブラム・ストーカー賞最優秀長篇候補にノミネートされた物語とということで手にしてみました。
「ブラム・ストーカー賞(Bram Stoker Award)は、アメリカ合衆国のホラー作家協会(Horror Writers Association)が毎年主催する、その年に出版された最も優れたホラー小説、ダーク・ファンタジーなどに贈られる賞。」(ウィキペディアより引用)
精神に異常をきたし、現実と幻想が区別がつかなくなった時の恐怖を、ぼくはリアルに感じました。

 父親は道路工事作業員として高性能爆薬を使って岩棚を破砕する仕事に就いている。かつて父親はヴィクに、悪癖を利用して金を稼ぐのなら賢くなる必要がある、と説いた。ヴィクがどういう意味かとたずねると父親は、爆弾を爆発させるのが好きな手あいは自分で自分の体をばらばらに吹き飛ばすか、刑務所に入れられるかのどちらかだ、と答えた。

 <近道橋>は不良学生と浮浪者と不幸な乱心者のたまり場だった。

 ・ノスフェラトゥ は、 吸血鬼の総称として使われる言葉であり、本来はルーマニア語と
  されている。
 ・吸血鬼ノスフェラトゥ は、 1922年のドイツ映画で、ドラキュラを扱ったホラー映画の元祖と
  言われている。



  『 NOS4A2-ノスフェラトゥ (上)-/ジョー・ヒル/白石朗訳/小学館文庫 』

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