9月11日から17日の一週間、香港大学で行われたITI education week in Hong Kongに院長の市丸が参加しました。
テーマは、歯周病の治療、歯周病患者におけるインプラント治療、審美領域におけるインプラント治療、マイクロサージェリーなどなど、現在の歯周治療やインプラント治療のトピックを網羅しておりました。
講師は、元ジュネーブ大学歯周講座教授で現在香港大学教授のラング教授を中心としたヨーロッパの教授陣が中心でした。受講生は、香港、中国を含むアジアはもちろん、米国、英国、ヨーロッパ、オーストラリア等の世界各国から50名ほどの歯科医でした。ほとんどは、インプラント治療に習熟している先生方でした。日本からは、私一人だったのが、少しばかり残念でしたが、世界各国の先生と知り合いになれて、非常に楽しかったです。
講義では、遺伝子工学を使った細菌検査、再生療法もトピックでした。また、最近、国際的に問題になっているインプラント周囲炎も講義の中心テーマでした。これらは、当院でも、力を入れている分野で、非常に興味がありました。
インプラント周囲炎は、歯周炎を引き起こす病原菌がインプラントの回りの骨を溶かす病気です。インプラント治療は、非常に効果的な治療ですが、歯周炎の予防や治療をしないで行うと、インプラント周囲炎になりやすいことが、明らかになっています。
“1日インプラント”といった安易なインプラント治療が流行していますが、インプラントの前に、確りとした歯周病の予防と治療はなされているのか?と心配しています。皆様が、インプラント治療を受ける場合は、必ず、歯周病の予防と治療を受けてからにされてください。あるいは、そのような医療機関を選択されてください。
朝の9時から講義がスタートして、講義、実習、ライブオペで最後はグループ別で治療計画をディスカッションする非常に密度の高い1週間でした。おかげで、日ごろ疑問が色々解決しました。ディスカッションにも積極的に参加しました。すべて英語ですから、英語のブラッシュアップにも役立ちました。
本当に、意義のある1週間でした。世界中の歯科事情を垣間見ることもできました。
講義全体から、当院のレベルも国際一流レベルに完全に到達していることを確信しました。
また、世界はグローバル化していて本当に狭くなっていると思いました。当院も、もっともっと国際化していく必要があると考えています。
“国際的一流の歯科医療を鳥栖の地で”をもっともっと多くの方に実現できるように、今後とも努力精進していくつもりであります。
10日間にわたる長い間、院を留守にして、皆様には色々とご不便をおかけいたしました。本セミナーで得た知識や経験を皆様に還元することでお許しを得たいと思っています。
新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀)
くらのうえ市丸歯科 院長
市丸英二