くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

骨粗鬆症セミナーに参加しました

2014年06月18日 | 外部セミナー

先日、66日(金)に佐賀県保険医協会主催 斉藤充先生による 演目名「骨粗鬆症の治療の必要性から顎骨壊死まで~生活習慣病例は要注意~」を当院の歯科医師、歯科衛生士で受講させていただきました。



骨粗鬆症とは加齢に伴い男女に生じる疾患で、日本では男性で300万人女性で1000万人の方が骨粗鬆症といわれています。しかし、治療を受けている方は男性で1%女性で5%と大変少ない数字となっております。何故、このように少ない数字になっているかといいますと、骨粗鬆症で最も多い背骨の骨折は10人中6人の方が痛みを感じず、骨折に気づくことが遅れ適切な処置が行われていないことが現状です。

痛くないのならば放置してもよいのでは?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、実は背骨を骨折し適切な治療を受けないと1年以内に2030%の方が新たに背骨を骨折されます。さらに、骨粗鬆症による骨折がある方は骨折がない方に比べ死亡のリスクが78倍高くなり骨粗鬆症骨折後の、5年間生存率は背骨で70%大腿骨近位部で50%となります。つまり、骨粗鬆症は早期に適切な診断を行い治療を受けることがとても大事なのです。

では、どのような方が骨粗鬆症になりやすいかと言いますと骨質を決める重要な因子である骨を過剰に硬くして陶器や枯れた枝のようにもろくする作用を持つ悪玉架橋(AGEs)が生活習慣病や加齢に伴い増えることにより骨が折れやすくなります。

現在は血液や尿を調べて悪玉架橋などの骨をもろくする物質を調べ骨を

低骨密度型(骨密度も骨質もよい、人に比べて骨折リスク3.6倍)

骨質劣化型(同1.5倍) 

低骨密度型(同7.2倍)各タイプの人数比①:②:③=532

に分類し骨の折れやすさを検査することができます。

このような骨粗鬆症の治療薬として主流なのがビスホスホネートです。ビスホスホネートは6ヶ月内服したら新しい新しい骨折を予防できると言われています。心筋梗塞のお薬であるスタチンが150人に1人予防できるのに対して、ビスホスホネート製剤の1つであるベネットは69%の方が反対側の骨折を予防できると言われておりますので大変効率のよいお薬です。

しかしビスホスホネートは骨の吸収を抑えるだけではなく骨の形成も抑制してしまいインプラントの骨の固着を遅らせたり顎骨壊死になってしまう可能性が高くなりますので抜歯、インプラントの植立などの外科的処置は禁忌となります。

ですが、現在では様々な治療薬が開発されており悪玉架橋を減らし骨の形成を促進しインプラントの固着を促進するお薬もありますので、ぜひ皆様かかりつけの病院などで定期的に検査をうけられてください.

今回は、診療時間を変更し皆様にご迷惑をおかけしましたが、今回学んだことを実際の診療に生かしより良い治療を行えるようにしていきたいと思います。

くらのうえ市丸歯科新鳥栖インプラント・歯周病センター(佐賀県鳥栖市)

TEL 0942-81-5410 歯科衛生士 吉冨友香




佐賀大学医学部 佐賀糖尿病療養指導士認定研修会で講演しました.

2014年06月12日 | 外部セミナー

6月8日に佐賀大学医学部 佐賀糖尿病療養指導士認定研修会で院長の市丸が講演しました.糖尿病療養指導士とは糖尿病の臨床における生活指導のエクスパートです.

今回は,歯周病と糖尿病の関係がテーマでした.

簡単に言えば糖尿病の人は歯周病になりやすく,歯周病の人は糖尿病になりやすい.そのため,糖尿病を観たら歯周病を疑い,歯周病を観たら糖尿病を疑いましょう.それぞれの病気を並行して改善していきましょうといった内容です.

薬剤師,看護師,栄養士,理学療法士などの医療関係者が60名ほど熱心に受講されていることに,感心しました.

また,講演の前後に,佐賀大学医学部の安西教授,江口教授と医科歯科連携についてディスカッションできたことが大変有意義でした.

歯周病を治すことは,全身の健康を維持,増進することです.皆様も是非,歯周病の予防と治療を受けられてください.

当院では,日本歯周病学会認定・専門医・指導医の院長をはじめ,熟練したスタッフが皆様の歯周病退治を強力にサポートします.是非,ご気軽にご相談ください.

 

 

 (医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県鳥栖市)

                                           TEL:0942-81-5410        院長 市丸英二


当院が日本歯周病学会から歯周病治療の研修施設として認定されました!

2014年06月04日 | お知らせ

先日、当院は日本歯周病学会認定の研修施設となりました。

                            

研修施設とは、歯周病学に関連する課題について教育、研修を行い、教育研修の実施に必要な設備を有している歯科医院や大学病院です。

↑ 毎週、院内セミナーを行っています。


当院で歯周治療の専門医や認定衛生士を育成していくことになります。

例えば、歯科医師は3年間の当院での研修で日本歯周病学会の認定医に、更に2年間の研修で歯周病専門医を受験する単位を得ます。

歯周病を勉強したい、歯科医師・歯科衛生士の方はご相談ください。

 

また、正しい知識と治療技術を持つ歯科医師や歯科衛生士を育成することで、

鳥栖市・佐賀県のみならず、全国の方によりよい歯科医療を提供できるようこれからも尽力していきます。


(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント・歯周病センター(佐賀県鳥栖市)

              院長 市丸英二   TEL:0942-81-5410